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ピアノ曲や管弦楽曲等のアレンジに定評がある小野寺真氏によるロシアの作曲家グラズノフの管弦楽アレンジ作品です。「バレエの情景」という曲名ですが、実際のバレエのために書かれ・・・
楽曲詳細情報
- 作曲
- アレクサンドル・グラズノフ(Alexander Glazunov)
- 編曲
- 小野寺真 (Makoto Onodera)
- 演奏時間
- 9:00(約)
- グレード
- 4.5
- 主なソロパート
- Cl.
- Trp.最高音
- 1st:As/2nd:F
- 演奏最少人数
- 22人
- 編成
- 吹奏楽
楽器編成
- Piccolo (doub.Flute)
- 1st Flute
- 2nd Flute (opt.)
- Oboe (opt.)
- Bassoon (opt.)
- 1st Clarinet in B♭(div.)
- 2nd Clarinet in B♭
- 3rd Clarinet in B♭
- Bass Clarinet in B♭
- 1st Alto Saxophone in E♭
- 2nd Alto Saxophone in E♭(opt.)
- Tenor Saxophone in B♭
- Baritone Saxophone in E♭
- 1st Trumpet in B♭
- 2nd Trumpet in B♭
- 1st Horn in F
- 2nd Horn in F
- 1st Trombone
- 2nd Trombone
- Euphonium
- Tuba
- String Bass (opt.)
- Piano (opt.)
- Harp (opt.)
- 1st Percussion
- Timpani
- Marimba
- Triangle
- 2nd Percussion
- Glockenspiel
- Crash Cymbals
- Suspended Cymbal
- Triangle
- Vibraphone
- 3rd Percussion
- Crash Cymbals
- Triangle
- Vibraphone
- Bass Drum
- 4th Percussion
- Marimba
- Tambourine
- Suspended Cymbal
- Snare Drum
- 5th Percussion(Opt.)
- Glockenspiel
- Vibraphone
- Triangle
- Bass Drum
- Marimba
- Crash Cymbals
- Suspended Cymbal
楽曲解説
「バレエの情景」はアレクサンドル・グラズノフ(1865-1936)によって1894年に作曲された。
タイトルに「バレエ」とあるものの、バレエの舞台上演のためではなく純粋に管弦楽のための組曲として書かれている。組曲の多くは舞曲で構成されており、まるで架空のバレエのための付随音楽による組曲のようである。
「序曲」「マリオネット」「マズルカ」「スケルツォ」「パ・ダクシオン」「東洋舞曲」「ワルツ」「ポロネーズ」の8曲で構成されているが、今回の吹奏楽版では「序曲」「マリオネット」「パ・ダクシオン」「ポロネーズ」の4曲を選び、それぞれの曲も短縮。ハイライトのような形で様々な性格のシーンを楽しめるよう、またコンサートやコンクール等で演奏しやすいよう構成した。
グラズノフの作品はチャイコフスキー風のロシア・ロマン主義と、国民楽派的な民族主義とを融和させた作曲様式が特徴といえる。この作品もロマン的・抒情的な旋律や豊かな和声に溢れており、特に「パ・ダクシオン」は、後に作曲されたグラズノフの代表作・バレエ音楽「四季」の秋-小さなアダージョを彷彿とさせる美しさを持つ感動的な楽章。数年後に作曲されるバレエ音楽「ライモンダ」、「四季」へと繋がる意味を持つ作品と言える。
この吹奏楽用編曲は、元々は千葉日本大学第一中学校・高等学校の委嘱で2014年に大編成として編曲。2020年に埼玉県・志木市立志木中学校のために小編成へ改作した。
なお、元々の編曲では4曲とも原調(A dur、D dur、D dur、A dur)で編曲、演奏されたが、出版の際にフラット系の調へ移調している。調性にはそれぞれの調に特有の色彩や意味があり、この移調の処置には様々なご意見があるだろう。しかし今回の楽譜では演奏される団体の多くがスクールバンドであることが想定されること等を考慮し、教育的配慮の観点から移調を施した。その点ご理解いただければと思う。
(小野寺真)
演奏上の注意
1、練習番号「D」最初の8分音符を演奏したところで第1曲「序曲」を終結させることもできる。その場合には「序曲」と「マリオネット」の間に楽章間の間を空けることができるし、「マリオネット」をカットすることもできる。
2、ピアノとハープは両楽器ともにオプション扱いだが、「マリオネット」と「パ・ダクシオン」はどちらか片方の楽器を入れることによって、より色彩的に響く。
3、打楽器は4パート+オプション1パートで書かれており、小編成の楽譜としては比較的多い人数で書かれているため、特に小編成バンドでは奏者が揃わない事も予想される。
今回の編曲では原曲には無い打楽器を多く追加しているため、人数が揃わない場合は「原曲に元々入っている楽器」だけを演奏することによって少人数で演奏できるシーンが多々あるので、原曲も参照されたい。
またバスドラムとクラッシュシンバルはアタッチメントを使用することにより1人の奏者で演奏することが出来る。(練習番号「R」以降など)
アタッチメントが用意できない場合は、クラッシュシンバルの片方をサスペンダーシンバルのように(上向き)に取り付け、その上から叩くことでも代用できる。