2台のピアノのために書かれた3曲から成る組曲でドビュッシーの最後のピアノ曲と言われています。
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楽曲詳細情報
- 作曲
- クロード・ドビュッシー(Claude Debussy)
- 編曲
- 小野寺真 (Makoto Onodera)
- 演奏時間
- 13分00秒 (約)
- 楽曲構成
- 1st Mov. : Avec emportement 4:50 (ca.)
2nd Mov. : Lent Sombre 8:00 (ca.) - グレード
- 4.5
- 調性
- 原調
- 主なソロパート
- Picc. / Fl. / E♭Cl. / B♭Cl. / Trp.
- Trp.最高音
- 1st:Ges / 2nd:E / 3rd:E
- 編成
- 吹奏楽
- Piccolo (doub. Flute)
- Flute 1 & 2
- Oboe (opt.)
- Bassoon (opt.)
- E♭Clarinet
- B♭Clarinet 1 & 2 (all div.)
- B♭Clarinet 3
- (doub. opt. Alto Clarinet)
- Bass Clarinet
- Soprano Saxophone
- (doub. Alto Saxophone)
- Alto Saxophone
- Tenor Saxophone
- Baritone Saxophone
- Trumpet 1
- (doub. Flugel Horn)
- Trumpet 2 & 3
- Horn 1 , 2 & 3
- Trombone 1 , 2 & 3
- Euphonium
- Tuba (div.)
- String Bass
- Harp (opt.)
- Piano
- Timpani
- Percussion ※6 players~
- Snare Drum
- Bass Drum
- Crash Cymbals
- Suspended Cymbal
- Triangle
- Tambourine
- Tam-tam
- Glockenspiel
- Xylophone
- Vibraphone
- Marimba
- Chimes
楽器編成
楽曲解説
「白と黒で」は元々は2台のピアノのために書かれた3曲から成る組曲です。
ドビュッシー最晩年である1915年に作曲され、数多くピアノ作品を作曲したドビュッシーの最後のピアノ曲と言われています。
作曲の1915年は第1次世界大戦勃発の翌年。世界大戦は世界中に暗い影を落としたのと同じように、ドビュッシーにも強い衝撃を与えました。第2曲が大戦中に戦死した友人に捧げられていることからも、そのことが伺えるでしょう。ドビュッシーははじめ「白と黒の狂想曲」という曲名にするつもりでしたが、より簡潔で印象的な「白と黒で」という曲名に変更しました。
ドビュッシーはこの曲名について「あまり深読みし過ぎないでください…この作品は単に、ピアノの響きから、その色彩と感覚を引き出したものにすぎないのです。それはベラスケス(スペインの画家)の「灰色」のようなものだと申しておきましょう」と友人に宛てた手紙に書いています。なお、この曲ではドビュッシーとしては珍しく、個々の曲に標題は付けられていません。その代わり、各曲の冒頭にはそれぞれ異なる詩人による一節が書き込まれています。
(小野寺 真)