管弦楽のための映像「イベリア」(全曲版)/C.ドビュッシー(小野寺 真)【吹奏楽ライセンス楽譜】
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- 在庫あり
- 商品コード
- YDAD-A12
- メーカー
- ブレーンミュージック / Brain Music
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宅配スコア閲覧:管弦楽のための映像「イベリア」(全曲版)
楽曲詳細情報
- 作曲
- クロード・ドビュッシー(Claude Debussy)
- 編曲
- 小野寺真 (Makoto Onodera)
- 演奏時間
- 22分00秒 (約)
1.Par les rues et par les Chemins 街の道や抜け道を通って (7:40)
2.Les parfums de la nuit 夜の香り (8:45)
3.Le matin d'un jour de fete 祭りの日の朝 (4:30) - グレード
- 5
- 調性
- 原調
- 主なソロパート
- Fl. / Ob. / Eng.hrn. (or A.Sax.) / Bsn. (or Euph.) / B♭Cl. / S.Sax. / A.Sax. / Trp. / Hrn.
- Trp.最高音
- 1st:High H / 2nd:G / 3rd:Es
- 編成
- 吹奏楽
- Piccolo (doub. Flute)
- Flute 1 & 2
- Oboe
- English Horn (opt.)
- Bassoon
- E♭Clarinet
- Solo B♭Clarinet 1, 2 & 3
- Tutti B♭Clarinet 1 & 2 (all div.)
- Bass Clarinet
- Soprano Saxophone
- (doub. Alto Saxophone 1)
- Alto Saxophone 2
- Tenor Saxophone
- Baritone Saxophone
- Trumpet 1
- (div. & doub. Flugel Horn)
- Trumpet 2 & 3
- Horn 1, 2, 3 & 4
- Trombone 1, 2 & 3
- Euphonium
- Tuba (div.)
- String Bass
- Harp
- Timpani
- Precussion ※4 players~
- Snare Drum
- Crash Cymbals
- Suspended Cymbal
- Tambourine
- Castanets
- Glockenspiel
- Xylophone
- Vibraphone
- Marimba
- Chimes
楽器編成
楽曲解説
ドビュッシーには「映像」と題された作品が3つあります。そのうち2つはピアノ作品の傑作として知られている映像第1集と第2集で、残りの1つが管弦楽のために作曲された「管弦楽のための映像」(映像第3集)です。これらの「映像」曲集は、1903年の構想段階では3曲のピアノ独奏曲+3曲の2台ピアノ(又は管弦楽)の6曲を1セットとし、2セット(計12曲)作曲する予定でした。ところがその後、有名な不倫騒動や離婚事件など紆余曲折あり、結局「映像」は各3曲のピアノ独奏曲集として、まず1905年に第1集が、1907年に第2集が作曲され、最後に元々の構想では第1集の4-6曲目に予定していた3曲を、管弦楽のための作品として1912年に、およそ6年半もの歳月をかけて作曲されました。
さて、ドビュッシーは異国情緒を大変うまく音楽に取り入れた作曲家でしたが「管弦楽のための映像」は、その集大成とも言える作品でしょう。「第1曲・ジーグ(スコットランド)」「第2曲・イベリア(スペイン)」「第3曲・春のロンド(フランス)」というように、それぞれの楽章が特定の国の民謡や舞曲を素材として取り入れられており、中でも「イベリア」は、この曲だけでも3楽章で構成された大規模な作品で、演奏会ではしばしば独立して演奏されることがあります。
ドビュッシーはイベリアの他にもスペインを題材とした作品を作曲していますが(「グラナダの夕暮れ」等)、その中でもイベリアは規模、編成、ともに最大の曲であり、いかにもスペインらしいカスタネットの響きやハバネラのリズム等がふんだんに用いられ、スペイン情緒を巧みに表現しています。なお「イベリア」とは、スペインの別称としても使われる言葉。ドビュッシーが「イベリア」を作曲するのと同時期に、スペインの作曲家アルベニスが同名の「イベリア」というピアノ組曲を作曲し、ドビュッシーがこのピアノ組曲を賞嘆した、という話は有名です。
埼玉県川口市立芝東中学校吹奏楽部(顧問・外崎三吉先生)の委嘱で、2011年度の吹奏楽コンクール自由曲として第1楽章と第3楽章を編曲。その後、今回の録音と出版のために第2楽章を新たに編曲しました。録音・出版に際し、バンドによる人数の増減に伴うバランス変化に対応するために、例えばクラリネットパートはSoloとTuttiのパートに分けられ、全体に人数の増減が細かく指示されており、初稿から全面的にオーケストレーションが見直されています。
(小野寺 真)