エディ・ダニエルズ《エクスプレッションズ》リガチャーレビュー:クラリネット奏者 渡邊一毅さん
幅広いシーンでご活躍されているクラリネット奏者の渡邊一毅さんが、新発売のエディ・ダニエルズ「エクスプレッションズ」クラリネット用リガチャーのレビューをしてくださいました!
かゆいところに手の届くリガチャー
エディ・ダニエルズ《エクスプレッションズ》リガチャーレビュー
2021年10月に日本でも発売となったEDDIE DANIELS EXPRESSIONS LIGATURESですが、ようやくクラリネット全種類の試奏が出来ましたので、使用感を書かせていただきたいと思います。
まず全種類共通で言えるのは、リードの振動効率がとても良く、反応が良いので発音が容易であり、音色に自由さが生まれること。これはリガチャーにとって理想的かつ必須な特性であると思いますが、非金属(金属のみで出来てない)のリガチャーでこれを実現しているのは特筆すべきポイントだと思います。
その上でプレートの材質違いで3種類の異なる音色と吹奏感を選択出来るという、まさにかゆいところに手の届くリガチャーと言えるでしょう。
では、各モデル、各楽器ごとの雑感です。
ゴールド
カーボン
ブルー
以上雑感でした。
なお、筆者がそれぞれの楽器で購入したモデル、また試奏条件は下記の通りです。
楽器:Buffet Crampon Legende
マウスピース:Selmer Echo
リード:Gonzalez GD 3, Arundos manon 3, 2.5+
楽器:Selmer Privilege
マウスピース:Wi&Fi
リード:Vandoren Tradition 3.5, 3, Vandoren V12 3
楽器:Patricola Cl.1 Special
マウスピース:Backun Eb+
リード:Vandoren Tradition 3.5
クラリネット奏者
渡邊一毅わたなべかづき | Kazuki Watanabe
兵庫県立神戸高等学校を経て東京藝術大学卒業。
オブロークラリネットアンサンブルではE♭クラリネットを、バスクラリネットアンサンブル【木炭】ではバスクラリネットを、山本拓夫木管6重奏Haloclineではリードクラリネットを担当。
ブリッツフィルハーモニックウインズではコンサートマスターを務める。
吹奏楽、オーケストラ、室内楽をはじめ、ミュージカル、スタジオワーク、作編曲と多岐に渡って活動を展開している。
後進の指導にも力を入れており、指導した団体は吹奏楽コンクールやアンサンブルコンテストなどで全国大会出場多数。
2018年にソロCD「Triptyque」リリース。
現在、洗足学園音楽大学、相愛大学音楽学部講師。
音楽教室「黒笛音楽塾。」主宰。
公式サイト「黒笛危機一髪。」http://kurobue.music.coocan.jp/