【吹奏楽コラム】海外ニュース#02|【WMC第70周年大会課題曲】古いスペインの歌によるディフェレンシアス/伊藤康英

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海外ニュース#02

【WMC第70周年大会課題曲】古いスペインの歌によるディフェレンシアス/伊藤康英

2021年5月31日

 世界最大規模の管楽器の祭典、ケルクラーデ世界音楽コンクール(WMC)。次回2022年大会、吹奏楽部門の課題曲として伊藤康英が書き下ろしたのは「ぐるりよざ」でも用いた16世紀スペインの歌をモチーフに深い音楽性を持つ作品。

オランダで開かれることもあって、課題曲はヨーロッパの作曲家作品が選ばれることが多く、過去のラインナップは、アッペルモント「ジェリコ」、バーンズ「アステカの情景」、ヘスケス「ダンスリーズ」、米国からはリード「第7組曲」など錚々たる顔ぶれ。

そんな中、記念すべき70周年大会の課題曲に日本の作曲家作品が選ばれたことは主催者の期待の大きさが窺えます。 オランダの小さな地方都市ケルクラーデで4年に一度開かれるWMCへは、ヨーロッパを中心に世界各国から管楽器奏者・バンドが訪れ、吹奏楽、ブラス、マーチング等部門別にコンクールが行われるほか、世界的アーティストによるコンサートも開かれる等、大いに盛り上がります。
古いスペインのメロディが数世紀の年月を超え、日本の作曲家の手を経て、ヨーロッパの小さな町で演奏されること。感慨深く思います。

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