文教大学 白石宏さん(学生指揮)/佐川聖二先生の作り出す音楽と私たちの気持ちがひとつに
選曲の理由/選曲時のエピソード
前年度に全国大会で初の金賞を頂き、文教のサウンドというものが少しずつ見えてきていたので、その目指す文教サウンドを表現出来る曲をと考えました。その中でこの序曲「ピータールー」が最もふさわしいということになり、当部の卒業生でもあり指導をしていただいていた瀬尾宗利氏に編曲を依頼し、演奏することになりました。
練習時の苦労話
冒頭からの美しいメロディーでは、ユニゾンでのサウンド感を出すために各パートの音量バランスや響きの混ざり具合などを試行錯誤しながら繰り返し練習しました。
中間部では、金管、木管、打楽器の噛み合わせには苦労しましたが、そんな中でも狂気に満ちた場面を如何に表現するかを目指しました。
当時のバンドについて
当時は現在ほど部員の数も多くなく、大学から楽器を始める部員も多数いました。
個人個人の演奏技術も決して高くはなく練習は苦労の連続でした。
まだまだ手探りの状態でしたので、前年の初の全国金賞から後退してはいけないというプレッシャーもありましたが、それよりも攻めの気持ちで音楽作りをしていたように思います。
本番時のエピソード
歴史ある和歌山県民文化会館のホールは、とても気持ちよく演奏出来るステージだったのを今でもよく覚えています。そんな温もりのあるホールと当時の文教サウンドがよく合っていたのではないでしょうか。
指揮者の佐川聖二先生の作り出す音楽と私たちの気持ちがひとつになった熱い演奏が出来たあの景色は忘れられないものになりました。
メンバーのその後
当大学では教員になる者も多く、それぞれの学校で吹奏楽部の顧問などで吹奏楽に携わっていたり、OB吹奏楽団で演奏活動を続けている人もたくさんいます。学生時代に熱中した楽器、吹奏楽そして音楽を年月が流れた今もなお愛し続けている仲間が数多くいることは嬉しい限りです。