「ザ・ウエスト・シンフォニー」より 第三楽章：幻の都／八木澤教司【吹奏楽ライセンス楽譜】

この交響曲は2003～2006年の４年間計画で１年に１楽章ずつ制作し、千葉県立市川 西高等学校吹奏楽部の定期演奏会において順次初演していく企画として手掛けました。 そして私の吹奏楽曲のなかで唯一委嘱による作曲ではなく、自発的に好きなように書いた特徴的な作品でもあります。

今回のテーマは中央アジアの奥深くにかつて存在したと言われる幻の都「桜蘭」と、位置形状が絶えず変動しながら南北へ移動する幻の湖「ロプノール」を題材としています。第１楽章「草原の蒼き狼」第２楽章「ワールシュタット」はかなり体力的に負担のかかる曲だったので、シンフォニー(交響曲)のバランス上，この「幻の都」は短い間奏曲として設計しています。

（八木澤教司）