ウインド・アンサンブルのための五章「ケンタウル祭の夜に…」宮澤賢治「銀河鉄道の夜」によせて/建部知弘【吹奏楽ライセンス楽譜】
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- ブレーンミュージック / Brain Music
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宅配スコア閲覧:ウインド・アンサンブルのための五章「ケンタウル祭の夜に…」宮澤賢治「銀河鉄道の夜」によせて [建部知弘]
♪詳細情報♪
演奏時間:12分(約)
I.午後の授業 [1:30] II.ジョバンニ [1:40] III.カンパネルラ(レクイエム) [2:50]
IV.ケンタウルス、露をふらせ! [1:55] V.星めぐりの歌 [4:00]
グレード:5
主なソロパート: Ob. / B.Sax. / Hrn. / Trb.
Trp.最高音:1st:G / 2nd:E / 3rd:C
編成:吹奏楽
▼楽器編成▼
Flute 1 & 2
Oboe 1
Oboe 2 (doub. English Horn)
Bassoon
E♭Clarinet
B♭Clarinet 1 , 2 & 3
Bass Clarinet
Alto Saxophone 1 & 2
Tenor Saxophone
Baritone Saxophone
Horn 1 , 2 , 3 & 4
Trombone 1 & 2
Bass Trombone
Euphonium (div.)
Tuba
String Bass
Harp (opt.)
Percussion ※5 players~
Bass Drum
Small Bass Drum
Crash Cymbals
Suspended Cymbal
Finger Cymbals
Triangle
Tambourine
Wind Chime
Glockenspiel
Vibraphone
Marimba
Tublar Bells
♪楽曲解説♪
この作品の原曲は、東京トロンボーン四重奏団の定期公演のために1993年の初冬から翌94年にかけて作曲された同名のトロンボーン4重奏のための作品です。当初より吹奏楽版へのリライトを構想していたのですが、なかなかその機会にめぐまれず十年が経ってしまいました。そんな折り、2004年の春に思いがけず佐藤正人氏より吹奏楽版への改編の要請がありようやくその機会が訪れました。
初演時のライナー・ノートや4重奏版の解説でも以前述べたのですが、この作品は当初、賢治がその生涯を通して現世の全ての事象、特に星(宇宙)を中心とした独特なファンタジーの世界に対する導入としての「牧歌的前奏曲」という事を意図して作曲を始めました。しかし、初演やその後のCD化、また今回の吹奏楽版リライトと、十年を経た今でも子供の頃より大好きだった賢治の作品への私自身の強いオマージュが感じられ、改めて彼の作品の根底にある宗教的精神世界の力によって書かされた感を強くしています。
曲は5つの楽章に分かれ、各章にI.午後の授業、II.ジョバンニ、III.カンパネルラ(レクイエム)IV.ケンタウルス、露をふらせ!、V.星めぐりの歌、と題名がついていますが、明確にストーリーを追ったものではなく、彼の作品に対する心象風景を私なりに綴ったものです。最終章の冒頭と結尾には、賢治自身が作曲した「星めぐりの歌」が引用され、また最後に賢治が好きだったドヴォルサークの「新世界交響曲」の第2楽章を連想される楽句が現れ曲を閉じます。
なお、吹奏楽版初演は2004年4月11日、秋田吹奏楽団の第26回定期演奏会において同団の演奏、遠藤文成氏の指揮で行われました。
(建部知弘)