宅配スコア閲覧
全体を通して難しいリズムも和音もないので、初心者、経験者問わず演奏可能ですが、曲の持つスケール感から考えると、30人程度の人数はいた方が良いのではないでしょうか。金管が良く鳴るバンドには演奏効果抜群の曲だと思います。打楽器は5人で書かれていて、他パートから臨時に入ることも可能ですが、管楽器の演奏効果を考えると、打楽器パートは5人ほしいところです。とはいえ基礎的な技術で十分対応できますから、是非打楽器パートに活躍してほしい曲ですね。(都賀城太郎)
♪詳細情報♪
演奏時間:8分00秒(約)
グレード:3
主なソロパート: Oboe (or Flute)
Trp.最高音: 1st : High B♭(F) / 2nd : F / 3rd : D
最少演奏人数:27名
編成:吹奏楽(小編成)
▼楽器編成▼
Flute 1 & 2
Oboe (opt.)
Bassoon (opt.)
E♭Clarinet (opt.)
B♭Clarinet 1 , 2 & 3
Bass Clarinet
Alto Saxophone 1 & 2
Tenor Saxophone
Baritone Saxophone
Trumpet 1 , 2 & 3
Horn 1 , 2 & 3
Horn 4 (opt.)
Trombone 1 , 2 & 3
Euphonium
Tuba
String Bass (opt.)
Snare Drum
Bass Drum
3 Tom-toms
Bongos
Crash Cymbals
(opt. Bass Drum with attached Cymbal)
Suspended Cymbal
Finger Cymbals
Tam-tam
Triangle
Wind Chimes
Bell Tree
Maracas
Claves
Glockenspiel
Vibraphone
Marimba
Chimes
♪楽曲解説♪
明け方、夜明け前の薄暗い海岸。辺りは幻想的かつ神秘的な「青い情景」に包まれる。目先には靄のかかった静寂な海があり、後ろを振り返り見上げると、そこには息をのむような満天の星空が広がる。やがて空は徐々に赤みを増していき、鳥たちが少しずつさえずり始める。海にかかっていた靄は消え去り、いよいよ水平線から太陽が昇り始める。太陽は海や海岸を照らし、大変美しい情景が目の前に広がる…
そんな、普段何気なく私達が接している自然の美しさを音楽で表現したいと思い、この作品は作曲されました。
作品前半のMisteriosoは夜明け前の靄のかかった海や満天の星空、後半のAllegro con brioでは太陽が水平線から昇り、太陽が照らす海や海岸などを表現しています。そして全体を司る[2度+3度(4度)の上昇音型][3度+5度の上昇音型][順次進行による上昇音型]の3つのモティーフをもとに音楽が展開されています。
最後になりますが…この作品で実はもう一つ表現したかった事があります。ヒントは「海」「沿岸」「作品前半の短調に対し、後半の長調」「精神的な意味での『夜明け』」…。
その「何か」はここでは敢えて具体的に書きませんが、演奏者の皆さんで「何か」をそれぞれ考えて、演奏してみて下さい。