信長 ~ルネサンスの光芒(大編成版)/鈴木英史【吹奏楽ライセンス楽譜】
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- YDOS-A11
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- ブレーンミュージック / Brain Music
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宅配スコア閲覧:信長 ルネサンスの光芒(大編成版)
♪詳細情報♪
演奏時間:8分45秒 (約)
グレード:4.5
主なソロパート: Fl. / S.Sax. / Timp.
Trp.最高音:1st:F / 2nd:F / 3rd:F
編成:吹奏楽
▼楽器編成▼
Flute 1 & 2
Oboe 1 & 2
Bassoon 1 & 2
E♭Clarinet
B♭Clarinet 1 , 2 & 3 (all div.)
Alto Clarinet
Bass Clarinet
Contra-alto Clarinet
Contrabass Clarinet
Soprano Saxophone
Alto Saxophone 1 (div.) & 2
Tenor Saxophone (div.)
Baritone Saxophone
Flugelhorn 1 & 2
F Horn 1 , 2 , 3 & 4
Trombone 1 , 2 & 3
Euphonium
Tuba (div.)
String Bass
Harp
Piano
Percussion ※6 players~
Bass Drum
3 Toms
Bongo
Tam-tam
Crash Cymbals
Suspended Cymbal
Glockenspiel
Xylophone
Vibraphone
Marimba
Tublar bells
Wood Blocks
Wind Chime
Tsuke(ツケ)
♪楽曲解説♪
僕の作品には、佐川聖二先生の要望で産まれたものがいくつかあります(今後も増えていくことでしょう)。「信長~ルネサンスの光芒」はその記念すべき1曲目。佐川さんのことばを借りると「英雄の悲劇」がテーマになったシリーズなのです(このシリーズの第2弾が翌年に書いた「大いなる約束の大地~チンギス・ハーン」)。
佐川さんからは「信長を題材で」という要望がありました。「描写音楽」「単なる印象を綴る音楽」には全く興味がない僕は、この要望をどう自分の中で昇華するかを探るべく、信長の周辺を探りました。すると、信長時代に日本に初めて西洋音楽が伝わって来たこと、そし最初に西洋音楽を聴いた武将が信長であることが判明。彼が実際には、何の曲を聴いたのかは正確な資料が残っていないのですが、おそらくその当時西洋で広く好まれていた、ジョスカン・デ・プレの「千々の悲しみ」がその一つでは、という説が有力である、などの事実を得ました。
この事実に僕はとても興奮しました。「信長」と「日本の西洋音楽の受容」という遠い存在が繋がっていることの意外性、そしてまた「西洋音楽の受容」を考えた時に自然と繋がってくる「キリスト教の受容」とも重なるイメージがが湧き上がります。ご存知の通り、信長はキリスト教を手厚く保護しましたが、その後はご存知の通り悲劇的な弾圧の道、鎖国とともに、完全にアンダーグラウンド文化になります。西洋音楽も同じ運命(再び西洋音楽に日本が向き合うのは、明治維新以降)です。
このようなことから、自分たちが今活動の拠点としている西洋音楽(大別すれば)と日本、日本人と西洋音楽という視点で構想されました。これは「英雄の悲劇シリーズ」次作のチンギス・ハーンにも受け継がれます。
曲は、「千々の悲しみ」から派生した旋律動機で統一し、教会旋法とペンタトニック(5音音階)の混合を基本としています。信長の意志、受容の苦難、などのイメージに合わせて、旋法の比重を増減し、色合いの変化を実現しようとしたものです。
(鈴木 英史)