
白の胎動(しろのたいどう)/朴 守賢【吹奏楽ライセンス楽譜】

- 在庫
- 在庫あり
- 商品コード
- YDOP-A05
- メーカー
- ブレーンミュージック / Brain Music
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宅配スコア閲覧:白の胎動
人数の少なさや演奏技術による制約を受けず、音楽を追求する楽しさを味わえる作品!人数の少なさや個々の演奏技術にあまり制約されることなく、音楽の美しさ、そして楽譜を読み込みながら表現を追求する楽しさを十分に味わえる素敵な曲だと思います。2管を主体とした・・・
楽曲詳細情報
- 作曲
- 朴 守賢(PARK,Soo-Hyun)
- 演奏時間
- 7:00(約)
- グレード
- 3.5
- 主なソロパート
- Fl. (or Cl./A.Sax.)
- Trp.最高音
- 1st:G / 2nd:F
- 演奏最少人数
- 20
- 編成
- 吹奏楽
楽器編成
- Piccolo(option)
- 1st Flute
- 2nd Flute
- Oboe(option)
- Bassoon(option)
- 1st Clarinet in B♭
- 2nd Clarinet in B♭
- Bass Clarinet in B♭
- 1st Alto Saxophone in E♭
- 2nd Alto Saxophone in E♭
- Tenor Saxophone in B♭
- Baritone Saxophone in E♭(option)
- 1st Trumpet in B♭
- 2nd Trumpet in B♭
- 1st Horn in F
- 2nd Horn in F
- 1st Trombone
- 2nd Trombone
- Euphonium
- Tuba
- String Bass(option)
- Timpani
- 1st Percussion
- Snare Drum
- 2 Tom-toms
- Tambourine
- 2nd Percussion
- Bass Drum
- Crash Cymbals
- Suspended Cymbal
- Wind Chime
- Triangle
- 3rd Percussion
- Vibraphone
- Glockenspiel
- Marimba
楽曲解説
この作品は、大阪朝鮮中高級学校吹奏楽部の委嘱により2022年8月に作曲、同年12月に初演されました。
この度「中高」吹奏楽部として新たに船出されたことを受け、VUCA(Volatility・Uncertainty・Complexity・Ambiguity=予測不能の)と言われる時代の若い皆さんが団結して未来に活路を開き、生き生きと世界を彩り躍動していくイメージを持って作曲に取り組みました。顧問の高日徳先生との話し合いを通して、朝鮮半島の伝統的リズム体系である「チャンダン」を楽曲に採り入れることになりました。
未来を示唆するファンファーレに始まり、世界や仲間への情愛を込めた歌の後、「アリラン」等に使用される代表的なチャンダンである「セマチ・チャンダン」にのせて、混み入った世界の中で生命が躍動する様を表現しました。特に、単なる「未来への希望」というような明るい色調ではなく、「困難も人生だし、困難と共に生き、やがてそれを乗り越えることも人生」というスタンスで展開も考えました。最終盤では、私が大好きなヨンナム地方の「農楽」という伝統芸能で登場するチャンダンを採用して情熱的に高揚します。
《白の胎動》というタイトルについて。「白の」という言葉は私がこれまで何度も作品タイトルに使用してきたシリーズのようなものです。この言葉には生命、魂の原風景、時には胎児の記憶のような意味を投影しています。「胎動」は、母体内での胎児の動きを表す他に、新しい物事が内部で動き始めることも意味します。動き出す時代、動き出す世界、その世界の中でいざ美しく躍動せんと生命を滾(たぎ)らせる様をこのタイトルに込めました。
また、この曲は当初フレキシブル編成で書き始め、最終的に概ね2管の小編成にまとめました。その過程もあり、木管低音楽器も独立させずに1つのパートとして、どれか1本でも成立するように書かれています。冒頭のフレーズは、可能であればトランペットを主体にしていただけると尚良いかと思います。
(朴 守賢)
「未来へ飛躍するエネルギッシュな演奏を!」
予測不能な未来へ向けて飛躍するようなファンファーレで幕を開け、韓国の「チャンダン」を採り入れた独特のリズムが力強く音楽を運びます。メロディックな中間部の旋律から、ドラマチックにエンディングへと向かいます。明確なストーリーはありませんが、それぞれが物語を想像しながら演奏することができます。楽曲の難易度はそこまで高くなく、それぞれのパートが技術的なことを気にせず思うままに表現して演奏できます。最少20人から演奏可能、かつグレードも3.5なので、どのようなバンドでも取り組めます。様々なリズムを感じ取りながら、普段よりもより一層"リズミカル"に演奏すると、より良い仕上がりになるでしょう。