幸いの龍【全曲版】/長生 淳【吹奏楽ライセンス楽譜】
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- 商品コード
- YDON-A06
- メーカー
- ブレーンミュージック / Brain Music
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宅配スコア閲覧:幸いの龍【全曲版】
♪詳細情報♪
演奏時間:21分20秒(約)
グレード:5
主なソロパート: Ob. / B♭Cl. / Trb.
Trp.最高音:1st:High C /2nd:G /3rd:G
編成:吹奏楽
▼楽器編成▼
Flute 1 , 2 & 3
Oboe
English horn
Bassoon 1
Bassoon 2
(doub. Contrabassoon)
E♭Clarinet
B♭Clarinet 1 (div.)
B♭Clarinet 2 (div. in 3)
B♭Clarinet 3 (div.)
Alto Clarinet
Bass Clarinet
Soprano Saxophone
Alto Saxophone 1 & 2
Tenor Saxophone
Baritone Saxophone
Trumpet 3
Horn 1 , 2 , 3 & 4
Trombone 1 , 2 & 3
Euphonium (div.)
Tuba (div.)
String Bass
Piano
Percussion ※6 players~
Bass Drum
Suspended Cymbal
Sizzle Cymbal
Tam-tam
Sleigh Bell
Anvil
Glockenspiel
Vibraphone
Marimba
Tublar bells
♪楽曲解説♪
この曲はヤマハ吹奏楽団第40回定期演奏会のために委嘱を戴いて書いたものです。
「幸いの龍」というのはミヒャエル・エンデの《はてしない物語》にでてくる登場人物(?)で、幸運がついている種族、そして決して望みをすてないものとして描かれています。この《はてしない物語》はとても素晴らしい話ですけれど、その筋書きにもとづいて曲を作ったわけではなく、ただこの「決して望みをすてない」というところから思うところを、曲に託しました。
一攫千金、棚からぼた餅、といった形の幸運は望まぬにしても、何か願うことが実現するには、やはりなにがしかの幸運が必要なのではないかと思います。そしてそういった幸運は、望みをすてないかぎり必ずいつかやってくるものと、私は信じているのです。それは楽観や希望というよりも、執念に近い気持ちといってよいかもしれません。その執念に近い気持ちをこめてこの曲を書き上げました。
不思議な雰囲気のはじまり、これは「幸いの龍」の原語表記・GlucksdracheからG-D-A-C-H-Eを抜き出した主題で、「なにがしかの幸運」を音に描いたもの。[練習番号30]から出てくるその変形、これは願う事が実現した喜びの主題です。そのさらに変形、実現に向けての執念をあらわした、少しずつ昇って行く形([練習番号8]から)とあわせた3主題が、この曲のひとつの大きな核になっています。もうひとつの主要な要素は[練習番号7]の5小節めにあらわれる主題です。これは音楽的統一のためのもので特に何かをあらわしてはいないのですけれど、いろいろな局面に出会った人の姿と見立てることもできるかもしれません。
このように曲を見渡して戴くと、様々な情景~不安だったり、悲しげだったり、何かに追われているようだったり、などなど~を貫く1つの流れをもって演奏できるのではないかと思います。そしてその流れの行き着く先、[練習番号30]以降では、抑えきれないほどの喜びにふくれあがっていくエネルギーを感じさせる演奏をしてもらいたいと願っています。
(長生 淳)