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楽曲詳細情報
- 作曲
- 松下倫士(Tomohito Matsushita)
- 演奏時間
- 7分00秒(約)
- グレード
- 4
- 主なソロパート
- Fl. / Cl. / A.Sax. / Hrn. / Piano
- Trp.最高音
- 1st:G / 2nd:G♭/ 3rd:G♭
- 演奏最少人数
- 29名
- 編成
- 吹奏楽
楽器編成
- 1st Flute
- 2nd Flute
- Oboe
- Bassoon
- 1st Clarinet in B♭
- 2nd Clarinet in B♭
- 3rd Clarinet in B♭
- Bass Clarinet in B♭
- 1st Alto Saxophone in E♭
- 2nd Alto Saxophone in E♭
- Tenor Saxophone in B♭
- Baritone Saxophone in E♭
- 1st Trumpet in B♭
- 2nd & 3rd Trumpets in B♭
- 1st & 2nd Horns in F
- 3rd Horn in F
- 1st Trombone
- 2nd Trombone
- 3rd Trombone
- Euphonium
- Tuba
- String Bass
- Piano
- 1st Percussion
- Timpani/Bass Drum
- Sleigh Bells/Wind Chimes
- Suspended Cymbal
- 2nd Percussion
- Snare Drum/Bass DrumSuspended Cymbal
- Bongo
- Wind Chimes/Tam-tam
- 3 Tom-toms
- Glockenspiel/Vibraphone
- 3rd Percussion
- Bass Drum/Snare Drum
- Triangle/Tam-tam
- Suspended Cymbal
- Wind Chimes
- 3 Tom-toms/Crash Cymbals
- Glockenspiel/Marimba
- Chimes
- 4th Percussion
- Bass Drum/Tam-tam
- Wind Chimes/Bongo
- Vibraphone/Chimes
- Marimba/Glockenspiel
楽曲解説
この作品は姫路市立広畑中学校吹奏楽部の委嘱で作曲し、2019年の夏に初演されました。
姫路といえば世界遺産に指定されている姫路城が有名です。そこで、なにか姫路の歴史にちなんだテーマで作曲をしたいと思い、今回は播磨国風土記(はりまのくにふどき)に記されている姫路の成り立ちに着目し、作曲しました。概要は以下の通りです。
大汝命(おおなむちのみこと)の息子・火明命(ほあかりのみこと)は、気性が荒く乱暴な神だったので、父は思い悩み、火明命を捨てて逃げようと思いました。そこで、因達神山(八丈岩山のこと)まで来て、火明命を水汲みに行かせ、まだ帰ってこないうちにすぐ船を出して逃げ去りました。水汲みから帰ってきた火明命は、船が出ていくのを見て自分が捨てられたことを知り、大変怒りました。その怒りは波風を起こし、父が乗る船は進み行くことが出来なくなり、遂に難破してしまいました。この船が難破したところが船丘(現在の景福寺山)、波が打ち寄せたところが波丘(現在の名古山)と名付けられ、そして船に積んでいた蚕子(ひめこ)が落ちた丘は日女道(ひめじ)丘と名付けられました。この日女道丘が、現在姫路城のある姫山だと伝えられています。
この作品には、息子の気性の激しさ、父親の悩み、そしてミステリアスな部分など、様々な表情が曲中に登場します。また冒頭ではピアノが少しソロ的に演奏されるのも特徴です。
タイトルの「ベルゼール・ブランシュ」はフランス語で「美しき白い翼」を意味し、姫路城の別名「白鷺城」にちなんで名付けました。壮大な物語に想いを馳せながら演奏していただけると嬉しいです。
(松下倫士)