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マカーム(中東音楽)を用いた独特な旋律が、打楽器のリズムと相まって連符となり駆け巡る!躍動的な作品。

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宅配スコア閲覧:マカーム・スピリタス~ウインドオーケストラのために

¥1,100(税込)
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楽曲詳細情報

作曲者
片岡寛晶(Hiroaki Kataoka)
演奏時間
7分30秒(約)
グレード
4
主なソロパート
Fl. / B♭Cl. / A.Sax. / T.Sax.(opt.) / B.Sax. / Vib. / Mari.
Trp.最高音
1st / As  2nd / Fis  3rd / D
最少演奏人数
35名
編成
吹奏楽(中編成)

楽器編成

    • Piccolo
    • Flute 1 & 2
    • Oboe
    • Bassoon
    • E♭Clarinet
    • B♭Clarinet 1 , 2 & 3
    • Bass Clarinet
    • Alto Saxophone 1 (doub. Soprano Saxophone)
    • Alto Saxophone 2
    • Tenor Saxophone
    • Baritone Saxophone
    • Trumpet 1 (div.) & 2
    • Trumpet 3 (opt. doub. Flugelhorn)
    • Horn 1 , 2 , 3 & 4
    • Trombone 1 , 2 & 3
    • Euphonium (div.)
    • Tuba (div.)
    • String Bass
    • Percussion ※5 players~
      Timpani
      Snare Drum (2台目 opt.)
      4 Tom-toms
      Bass Drum
      Spring Drum
      Crash Cymbals
      Suspended Cymbal
      Hi-Hat Cymbal
      Tam-tam
      Triangle
      Wind Chimes
      Shaker
      Wood Block
      4 Mokushou (木鉦 or 4 Wood Block)
      Flexatone
      Glockenspiel
      Xylophone
      Vibraphone
      Marimba
      Chimes

楽曲解説

 マカームとは、アラブ諸国やトルコ、イランの古典音楽の用語であり、音階や旋法、音楽様式を指しています。

 そんなマカームの音楽を吹奏楽で表現してみようと、2014年に【マカームダンス】という吹奏楽作品を書きおろしました。その後、多くの皆さまに親しんでいただき、作曲者としてこの上ない幸せを感じると共に、マカームの魅力が、まだ数多く存在する事を知りました。そこでシリーズものによる連作で書いてみようと綴ったのが、第二作目となる【マカームスピリタス】です。

 マカーム音階をベースに旋律創作を試み、新たに西洋のテイストを用いてみた事で、モダンなマカーム作品に仕上がりました。躍動感やドラマチックな要素は前作にも負けないくらい、より一層の世界観があると思います。

 冒頭のソロはバリトンサックスですが、とても音域が高く、技術を要します。同じ音域でも、テナーサックスだと、まろやかな音色で無理なく演奏出来るのですが、あえてバリトンサックスで挑戦する事で、アクロバティックで艶やかな表現ができると思い、このような楽器選びをしてみました。ただ、バンドのサウンドを活かす事も極めて重要ですので、場合によっては、ソロを他の楽器に置き換える事も自由に行っていただいて構いません。テンポの速い箇所では、縦のラインを意識し、一糸乱れることのないアンサンブルを目指してみてください。ここでは、打楽器のビートを出せると、全体のサウンドに一体感が生まれます。中間部のコラールでは、オーケストレーションが異なる3つのバージョンを作ってみました。

  • ①合唱版
  • ②マリンバ5オクターブを活かしたもの
  • ③木管アンサンブルをメインとしたもの
と、それぞれのシーンにおいて選んでいただける内容となっておりますので、色々試してみられると良いのではないでしょうか。後半はテンポが速いですが、焦らずに吹きましょう。リズムを際立たせたり、場面毎によってたっぷり歌いこむなど、しっかり作りこんでいく事で、曲の面白さが更に増すと思います。各声部に、マカームが存在していますので、そこにも注目して頂けると、より楽しんでいただけるのではないでしょうか。

 最後に。この曲は福岡の、希望が丘高校吹奏楽部からの委嘱により2016年に書き上げました。曲の持つ力を越え心震える躍動的な演奏で、この年、多くの人に元気と勇気と感動を与えてくれました。今も、当時のメンバーの顔が浮かんできます。

(片岡寛晶)