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「汎ヨーロッパ・ピクニック」の歴史的事件を臨場感あふれる音楽で表現。史実と音楽が深い学びに。

ショプロン1989-国境を駆け抜けた自由の民-/鹿野草平【吹奏楽ライセンス楽譜】

在庫
在庫あり
商品コード
YDOK-H06
メーカー
ブレーンミュージック / Brain Music
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■ライセンス楽譜について■
弊社「ライセンス楽譜」は、該当作品の「年間演奏ライセンス」を購入いただくスタイルの楽譜です。


この「ライセンス楽譜」をご購入のお客様には《楽譜(スコア+パート譜セット)》と《演奏許諾書》をお送りいたします。《演奏許諾書》により定められた期間内(※1年間)は、自由に演奏していただけます。


「ライセンス楽譜」の楽譜は返却不要です。ただし、《演奏許諾書》記載の許諾期間が終了した後は、公の場での演奏はできませんのでご注意ください。許諾期間終了後に、再演をご希望の場合は、新たに「年間演奏ライセンス」をご購入ください。


(1)「年間演奏ライセンス」お申し込みについて
弊社ネットショップから、または、専用のFAX申込用紙でお申し込みください。

(2)「年間演奏ライセンス」料のお支払いについて
ネットショップからお申し込みの場合は、「コンビニ決済(前払い)」、「代金引換(配達時にお支払い)」、「クレジット決済」からお選びいただけます。
FAXでお申し込みの場合には、「代金引換(配達時にお支払い)」のみでのお支払いとなります。

(3)「年間演奏ライセンス」の有効期間について
出荷日より1年間です。(※《演奏許諾書》に明記されます。)

(4)《演奏許諾書》について
《演奏許諾書》は楽譜出荷時に1枚同封いたします。演奏ライセンスの契約内容を記載した重要書類です。再発行は致しませんので、紛失しないようご注意ください。コンクール等へご出場の際は、この《演奏許諾書》をコピーしてご提出ください。

(5)演奏や録音等に関する著作物使用料について
日本音楽著作権協会(JASRAC)等の著作権管理団体が徴収いたします。演奏や録音等の際には楽曲名・作曲者名(編曲作品の場合は編曲者名を含む)・出版社名を日本音楽著作権協会等にお届けいただき、所定の著作物使用料をお支払いください。コンサート等のプログラム・パンフレットには、必ず楽曲名・作曲者名(編曲作品の場合は、必ず編曲者名を含む)の記載をお願いいたします。

(6)無断複製の禁止
楽譜の無断複製(コピー等、方法の如何を問わず)は、著作権法で禁じられております。ただし、演奏者数の都合により、パート譜の補充が必要な場合に限り、必要部数のコピーを認めます。また、コンテスト等の審査用にスコアをコピーして提出することは認めます。

(7)第三者の使用禁止
《演奏許諾書》に記載された演奏団体以外の第三者が、該当楽譜を演奏することはできません。万一、他の団体によって演奏された場合は、全ての楽譜を没収させていただき、ライセンスご契約者様(団体)及び、不正に楽譜を使用された団体に対し損害賠償を請求いたします。
(*)料金・サービス内容は諸事情により予告なく変更になる場合があります。 あらかじめご了承ください。


この楽譜は返却不要です


■許諾期間終了後に再演ご希望の場合■

① 楽譜をお持ちの場合は、再演用ライセンスがご利用いただけます。


再演用|年間ライセンス料 
吹奏楽作品(商品コードYD〇〇) 一律 16,500円(税込)
アンサンブル作品(商品コードYDQ〇〇) 一律 11,000円(税込)
ブラスバンド作品(商品コードYE〇〇) 一律 11,000円(税込)


再演用ライセンスは初回購入の演奏者(団体)にしか付与できません。

お申し込みの際には初回購入時のライセンスコード(演奏許諾書・スコア表紙に記載されています)が必要です。

ご利用方法、お申込みは下記ブレーン・オンラインショップへ


②楽譜をお持ちでない場合(紛失含む)は、新規で「年間ライセンス」(楽譜セットつき)が必要です。

¥33,000(税込)
税抜 ¥30,000
数量
-+

宅配スコア閲覧

宅配スコア閲覧:ショプロン1989-国境を駆け抜けた自由の民-

¥1,100(税込)
税抜 ¥1,000
バンド指導者による選曲アドバイス

ダイナミックな演奏を生むことができる演奏効果の高い作品!
昔の自分なら「こんなカッコイイ曲は大編成のバンドしかできない」と思ったであろう作品が、小編成の世界でもどんどん登場する時代になったことを改めて実感しました。技術的にも配慮・・・

>>続きはこちら

♪詳細情報♪
作曲:鹿野草平(Souhei Kano)
演奏時間:7:50(約)
グレード:4
主なソロパート:Ob.(or Fl.) / Trb.
Trp.最高音:1st:high C(or A) / 2nd:Ges / 3rd:Ges
演奏最少人数:24
編成:吹奏楽
▼楽器編成▼
Piccolo
1st Flute
2nd Flute (option)
Oboe
Bassoon (option)

Clarinet in E♭(option)
1st Clarinet in B♭
2nd Clarinet in B♭
3rd Clarinet in B♭(option)
Alto Clarinet in E♭(option)
Bass Clarinet in B♭

1st Alto Saxophone in E♭
2nd Alto Saxophone in E♭(option)
Tenor Saxophone in B♭
Baritone Saxophone in E♭

1st Trumpet in B♭
2nd Trumpet in B♭
3rd Trumpet in B♭(option)

1st & 3rd (option) Horns in F
2nd & 4th (option) Horns in F

1st Trombone
2nd Trombone
Bass Trombone (option)

Euphonium
Tuba
String Bass

Piano

Timpani

1st Percussion
 Drum Set
 Snare Drum

2nd Percussion
 Suspended Cymbal
 2 Toms
 Bongo
 Crash Cymbals

3rd Percussion (option)
 Tam-tam
 2 Toms
 Floor Drum
 Suspended Cymbal

4th Percussion
 Bass Drum
 Vibraphone
 Anvil

5th Percussion
 Chime
 Xylophone
 Glockenspiel

♪楽曲解説♪

最少24名から演奏可能!民衆の感情の起伏を想像させるダイナミックで変化に富んだ楽曲構成は聴く人に深い印象を与えること間違いなし!
東西冷戦の終結、平和と自由の象徴として、国際社会の歴史で重要な出来事の1つである『ベルリンの壁崩壊』。そのきっかけとなった『汎ヨーロッパ・ピクニック』を題材にした作品。

■作品について
1989年夏、東西冷戦下のヨーロッパで「汎ヨーロッパ・ピクニック」という事件が起こった。この牧歌的なネーミングのイベントは、後日衝撃的なニュースとなって世界をかけめぐり、それからのヨーロッパの数年間を決定づけるものになった。この楽曲は、自由を求めた東ドイツ市民が、西側への門を開きつつあるハンガリーのショプロンという街に集まり、同名の平和集会をカモフラージュにして、オーストリア経由で西ドイツに逃れた出来事をもとに作曲されたものである。
最後のF音はFreiheit(ドイツ語で「自由」)をあらわす。

楽曲は以下のエピソードを表現している。

1.東独の監視社会、ハンガリーの鉄条網撤去のニュース
1989年当時、ドイツは自由主義陣営の西独と、共産主義陣営の東独に分断されていた。共産主義陣営では市民は監視社会に置かれ、移動や思想の自由は厳しく制限されていた。また、不穏分子を排除するため、秘密警察を有する国が複数存在した。
東独では、西独に近い地域では西独のテレビ放送が届き、開放に向かうハンガリーの動向を知ることができた。ハンガリーは若き首相ネーメトのもと、共産圏でありながら国境の鉄条網を撤去し、民主化の道を探っていたのである。自由を求める東独市民たちは、ハンガリーに行けば西側に脱出できることを知った。

2.秘密警察のノック音、ハンガリーへの逃亡
政府に反抗的な態度を示す市民はシュタージ(秘密警察)から拘束される恐怖に晒された。 自由を求める逃亡者は、愛車トラバントに乗り、チェコスロバキアを素通りし、ハンガリーとオーストリアとの国境の街ショプロンへ向かう。スパイ映画さながらの決死の逃避行が敢行された。

3.逃亡者の不安
ショプロンに行き着いたものの、逃亡者はすぐにはオーストリアに出国できなかった。ハンガリーと東独とは協定が結ばれており、東独市民を簡単に共産圏以外に出国させることはできなかったのだ。
不安の中足止めをされる逃亡者に、「汎ヨーロッパ・ピクニック」計画が密かに知らされる。 それは、ハンガリー政府協力のもと、平和集会の名目のイベントを開催し、その隙に東独市民をオーストリアに逃がす計画だった。国境は、招待されたオーストリア市民のために開放されることになっていた。

4.汎ヨーロッパ・ピクニックのブラスバンド
汎ヨーロッパ・ピクニック当日。表向きの平和集会では、ハプスブルク家の末裔の演説や、ブラスバンドの演奏が行われ、飲み物や食べ物がハンガリーやオーストリア市民の参加者に供された。

5.自由への疾走
それと並行し、逃亡者たちはバスで運ばれ国境の近くに降ろされた。逃亡者たちは国境検問所に走った。検問所はハンガリー政府の命令で開放され、検問所職員たちは東独市民を意図的に「無視」した。

6.汎ヨーロッパ・ピクニック成功
国境を越えることに成功した東独市民はオーストリアに匿われ、直ちに西ドイツへの逃亡を果たした。

7.エピローグ(東独その後)
夏の終わり、ハンガリー政府は周到な準備のもと、15万を超える東独市民へ正式に出国を許可した。混迷する東独政府は国家元首ホーネッカーが退陣。移動の自由を求める東独市民を慰撫するため、 国外旅行規制の緩和を決定するが、報道官シャボフスキーによって、旅行の許可は「ただちに、遅滞なく」発行されると誤って発表されてしまい、東ベルリン市民は国境地帯に殺到。検問所はなし崩し的に開かれ、ベルリンの壁は有名無実化された。
翌年東独は西独に編入され、ドイツは再統一を果たした。

(鹿野草平)

スタッフ・レビュー

「まるで劇伴音楽!場面展開に引き込まれる作品」
楽曲解説でも触れられていますが「汎ヨーロッパ・ピクニック」とは、わずか数人の人物により計画され、のちにベルリンの壁崩壊、そして東西ドイツの統一に至ったとされる歴史的な事件。そのドラマを見事に表現した臨場感溢れる展開・構成です。最も印象的な箇所は、中間部の行進曲のような曲調から突如テンポが変化し、その音楽が緊迫感のあるものへと変化する場面。大きな変化にも関わらずTrp.やTrb.はそのまま行進曲のテンポで演奏を続け、徐々にフェードアウトしていく…まさに事件当時"ピクニック"の中で、西側のオーストリアへ逃げ出した東ドイツ国民の様子を表現しているように感じます。本作には、このような音楽的な仕掛けが至る所に散りばめられていますので、史実を学びつつ、想像力を持って取り組むと、より深い学びが得られるでしょう。

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