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気鋭の若手作家による注目作!小編成吹奏楽の無限の可能性をアピールできる!この曲を最初に耳にしたのは、あるコンクールの大会役員として舞台袖にいた時でした。仕事をしながらも、気づいた時には音楽の中にぐいぐいと惹きこまれていたことを、今でもはっきり・・・
楽曲詳細情報
- 作曲
- 石川健人(Kento Ishikawa)
- 演奏時間
- 6:50(約)
- グレード
- 4
- 主なソロパート
- Picc. / Cl. /A.Sax./T.Sax.
- Trp.最高音
- 1st:Ges / 2nd:Des
- 演奏最少人数
- 19
- 編成
- 吹奏楽
楽器編成
- Piccolo(doub. Flute)
- Flute
- Oboe(option)
- Bassoon(option)
- 1st Clarinet in B♭
- 2nd Clarinet in B♭
- 3rd Clarinet in B♭(option)
- Bass Clarinet in B♭(option)
- Alto Saxophone in E♭(doub. Soprano Saxophone in B♭)
- Tenor Saxophone in B♭
- Baritone Saxophone in E♭
- 1st Trumpet in B♭
- 2nd Trumpet in B♭
- Horn in F
- 1st Trombone
- 2nd Trombone
- Euphonium
- Tuba
- String Bass(option)
- 1st Percussion
- Glockenspiel
- Chime
- Marimba
- Hyoshigi(拍子木)
- Cowbell
- Bongo
- 4 Toms
- Snare Drum
- Cymbals
- Chinese Gong
- 2nd Percussion
- Bongo
- 4 Toms
- Snare Drum
- Cymbals
- Steel tongue Drum
- Drum Set
- 3rd Percussion
- Bell Tree
- Bass Drum
- Chime
- 4th Percussion
- Slap Stick
- Tam-tam
- Marimba
- Vibraslap
- 5th Percussion
- Vibraphone
- Suspended Cymbal
- 3 Cymbals
- 5 Temple Blocks
- Anvil
- Timpani
- 6th Percussion
- Glockenspiel
- Slap Stick
- 5 Temple Blocks
- Suspended Cymbal
- Xylophone
- Ratchet
- Piano
楽曲解説
管楽器と打楽器が対等な立場でサウンドを構築する注目の小編成作品!
打楽器パートについては作曲家からのアドバイスもバッチリ。
石川健人氏は第91回日本音楽コンクール・作曲部門にて第一位を受賞された新進気鋭の作曲家。
■作品について
2019年、江戸川区立鹿本中学校吹奏楽部の委嘱により作曲、同年8月東京都中学校吹奏楽コンクールにて初演。
世界遺産・興福寺に安置されている阿修羅像は、若々しい肉体に3つの顔と6本の腕を持つ像で、奈良時代に完成したとされている。3つの顔はそれぞれ微妙に異なる表情をしており、戦いの神である阿修羅が、仏教に帰依して、悟りを開いていく様子を表していると伝えられている。
曲は大きく分けて3つの場面で構成される。中間部にはロックの要素や非東洋的なビート感覚が入り混じり、戦いの神である阿修羅の姿を描き出す。それゆえにサイケデリックで暴力的な表現もこの曲では重要な鍵となるであろう。
小柄ながらも奇異なる身体を携え、空間に異彩を放つ阿修羅像のように、小編成バンドの持つ独自のサウンド・音楽表現の探究に期待したい。
当楽曲「アシュラ」においては小編成吹奏楽の独自の音色を模索し、管楽器と打楽器のミクスチュールを実現するべくオーケストレーションを施した。以下に注釈の必要なパーカッションについての特殊奏法、セッティングについての注意書きを記しておくが、作品のフォームや意図を汲んだ上での楽器、セッティング変更等は構わない。
小柄ながらも独特な存在感を放つ「阿修羅像」を吹奏楽で見事に表現した作品。第28回日本管楽合奏コンテストにて江戸川区立鹿本中学校が演奏し、見事グランプリに輝いた本作。小編成ながらもメリハリのあるダイナミックな演奏は圧巻でしたが、本作の演奏効果の高さも見逃せません。ソリスティックな演奏で表現する箇所もある反面、要所要所に効果的なユニゾンが挟まれ、迫力のある音楽のコントラストを生み出すことができます。管楽器13人に対し打楽器6人という特徴的な編成による大迫力の音楽は、まさしく吹奏楽で表現する「阿修羅像」。19名から演奏可能!