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シンプルな内容だがよく響く楽曲!初級バンドにも適しています。
①学校を見守ってきた「アカシアの樹」をテーマに作曲された、和音の美しさを根幹にした力強い作品。
②中低音楽器を中心とした深い響きが望まれる楽曲。最小14人で演奏できるが、B.Sax.Hr2は欲しい。Perc.は1st、2ndを一人で演奏して、3人以上で演奏する事が望ましい。
③基本的な音域と運動性で演奏できる、詩的な表現の楽曲。曲の各場面の雰囲気を大事にした演奏を!
♪詳細情報♪
演奏時間:6分30秒(約)
グレード:3.5
主なソロパート: B♭Clarinet
Trp.最高音:1st:G / 2nd:D / 3rd:E
最少演奏人数:14名
編成:吹奏楽(小編成)
▼楽器編成▼
Flute 2 (opt.)
Oboe (opt.)
Bassoon (opt.)
B♭Clarinet 1 & 2
Bass Clarinet (opt.)
Alto Saxophon 1 & 2
Tenor Saxophone
Baritone Saxophone (opt.)
Horn 1
Horn 2 (opt.)
Trombone 1 & 2
Euphonium
Tuba (opt. div.)
String Bass (opt.)
Snare Drum*
3 Tom-toms*
Suspended Cymbal*
Hi-hat Cymbal*
(*Drum Set can be used)Wind Chimes
Triangle
Crash Cymbals
Bass Drum (opt.)
Glockenspiel (opt.)
Vibraphone (opt.)
♪楽曲解説♪
「アカシアの樹」は2014年、群馬県桐生市の明照学園 樹徳高等学校の創立100周年記念の委嘱作品として作曲しました。
戦後間もない昭和22年9月、大型で勢力の強いキャサリン台風(カスリーン台風)が関東平野に接近し、各地に甚大な被害をもたらしました。被害の最も大きかった地域の一つである桐生市では、堤防が決壊して市内を流れる新川が氾濫し、家屋と共に多くの方がその犠牲となりました。
川の氾濫で樹徳高等学校も校舎が流失し、その影響から以後数年間は生徒が激減して一時は廃校寸前の厳しい状況に追い込まれました。しかしその災害時、アカシアの木が学校の敷地内に流れ着き、その流木から小さな芽が出て、やがて根付きました。今では学校のシンボル・ツリーとして、太く大きな木へと成長を遂げました。
日本はこれまで全国各地で数多くの自然災害に遭ってきました。そしてその度に、厳しく空虚な現実の中、残されたものが力を合わせながら再建への道を歩んできました。この作品ではアカシアのエピソードを踏まえて、厳しい局面を迎えて傷つきながらも、人々が前を向いて一歩ずつ、力強く歩いて行く様子を描いています。
オプション扱いの楽器が多く、最小で14人から演奏することが出来ます。厚いオーケストレーションで書かれてあるので1人1人 の負担は少なく、バランスに気をつけて演奏すれば中編成や大編成でも迫力ある演奏となるでしょう。
打楽器は4パートで書かれてあり、最小1人で演奏する事が出来ます。パーカッション1と2のパートは、ドラムセットを使用すると一人で演奏する事が可能です。
(広瀬勇人)