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ピアノ作品を吹奏楽に再構築。単なる編曲ではなく、田村氏のスパイスが効いた新たな作品となっている。

バッハの名による幻想曲とフーガ/F.リスト(田村文生)【吹奏楽ライセンス楽譜】

在庫
在庫あり
商品コード
YDAL-B02
メーカー
ブレーンミュージック / Brain Music
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■ライセンス楽譜について■
弊社「ライセンス楽譜」は、該当作品の「年間演奏ライセンス」を購入いただくスタイルの楽譜です。


この「ライセンス楽譜」をご購入のお客様には《楽譜(スコア+パート譜セット)》と《演奏許諾書》をお送りいたします。《演奏許諾書》により定められた期間内(※1年間)は、自由に演奏していただけます。


「ライセンス楽譜」の楽譜は返却不要です。ただし、《演奏許諾書》記載の許諾期間が終了した後は、公の場での演奏はできませんのでご注意ください。許諾期間終了後に、再演をご希望の場合は、新たに「年間演奏ライセンス」をご購入ください。


(1)「年間演奏ライセンス」お申し込みについて
弊社ネットショップから、または、専用のFAX申込用紙でお申し込みください。

(2)「年間演奏ライセンス」料のお支払いについて
ネットショップからお申し込みの場合は、「コンビニ決済(前払い)」、「代金引換(配達時にお支払い)」、「クレジット決済」からお選びいただけます。
FAXでお申し込みの場合には、「代金引換(配達時にお支払い)」のみでのお支払いとなります。

(3)「年間演奏ライセンス」の有効期間について
出荷日より1年間です。(※《演奏許諾書》に明記されます。)

(4)《演奏許諾書》について
《演奏許諾書》は楽譜出荷時に1枚同封いたします。演奏ライセンスの契約内容を記載した重要書類です。再発行は致しませんので、紛失しないようご注意ください。コンクール等へご出場の際は、この《演奏許諾書》をコピーしてご提出ください。

(5)演奏や録音等に関する著作物使用料について
日本音楽著作権協会(JASRAC)等の著作権管理団体が徴収いたします。演奏や録音等の際には楽曲名・作曲者名(編曲作品の場合は編曲者名を含む)・出版社名を日本音楽著作権協会等にお届けいただき、所定の著作物使用料をお支払いください。コンサート等のプログラム・パンフレットには、必ず楽曲名・作曲者名(編曲作品の場合は、必ず編曲者名を含む)の記載をお願いいたします。

(6)無断複製の禁止
楽譜の無断複製(コピー等、方法の如何を問わず)は、著作権法で禁じられております。ただし、演奏者数の都合により、パート譜の補充が必要な場合に限り、必要部数のコピーを認めます。また、コンテスト等の審査用にスコアをコピーして提出することは認めます。

(7)第三者の使用禁止
《演奏許諾書》に記載された演奏団体以外の第三者が、該当楽譜を演奏することはできません。万一、他の団体によって演奏された場合は、全ての楽譜を没収させていただき、ライセンスご契約者様(団体)及び、不正に楽譜を使用された団体に対し損害賠償を請求いたします。
(*)料金・サービス内容は諸事情により予告なく変更になる場合があります。 あらかじめご了承ください。


この楽譜は返却不要です


■許諾期間終了後に再演ご希望の場合■

① 楽譜をお持ちの場合は、再演用ライセンスがご利用いただけます。


再演用|年間ライセンス料 
吹奏楽作品(商品コードYD〇〇) 一律 16,500円(税込)
アンサンブル作品(商品コードYDQ〇〇) 一律 11,000円(税込)
ブラスバンド作品(商品コードYE〇〇) 一律 11,000円(税込)


再演用ライセンスは初回購入の演奏者(団体)にしか付与できません。

お申し込みの際には初回購入時のライセンスコード(演奏許諾書・スコア表紙に記載されています)が必要です。

ご利用方法、お申込みは下記ブレーン・オンラインショップへ


②楽譜をお持ちでない場合(紛失含む)は、新規で「年間ライセンス」(楽譜セットつき)が必要です。

¥49,500(税込)
税抜 ¥45,000
数量
-+

宅配スコア閲覧

宅配スコア閲覧:バッハの名による幻想曲とフーガ

¥1,100(税込)
税抜 ¥1,000

楽曲詳細情報

作曲
フランツ・リスト(Franz Liszt)
編曲
田村文生 (Fumio Tamura)
演奏時間
15分30秒 (約)
グレード
5
調性
原調
主なソロパート
Fl. / Bsn. / B♭Cl.(soli) / T.Sax. / B.Sax. / Euph. / St.Bass
Trp.最高音
1st:High Ces / 2nd:As / 3rd:F
編成
吹奏楽

楽器編成

    • Piccolo (doub. 3rd Flute)
    • 1st & 2nd Flutes
    • 1st & 2nd Oboes
    • 1st & 2nd Bassoons
    • Clarinet in E♭
    • 1st Clarinet in B♭(div.)
    • 2nd Clarinet in B♭(div.)
    • 3rd Clarinet in B♭
    • 1st & 2nd Bass Clarinet in B♭
    • Contra-alto Clarinet in E♭
    • 1st Alto Saxophone in E♭
    • 2nd Alto Saxophone in E♭
    • Tenor Saxophone in B♭
    • Baritone Saxophone in E♭
    • 1st Trumpet in B♭
    • (doub. Flugelhorn)
    • 2nd Trumpet in B♭
    • (doub. Flugelhorn)
    • 3rd Trumpet in B♭
    • 1st & 2nd Horns in F
    • 3rd & 4th Horns in F
    • 1st & 2nd Trombones
    • 3rd Trombone
    • Euphonium (div.)
    • Tuba (div.)
    • String
    • Harp (opt.)
    • Timpani
    • 1st Percussion
      Snare Drum / Medium Tom
      Suspended Cymbal
    • 2nd Percussion
      Bass Drum / Large Tom
      Crash Cymbals
      Suspended Cymbal / Triangle
    • 3rd Percussion
      Crash Cymbals
      Suspended Cymbal
      Hi-hat Cymbal / Tam-tam
      Tambourine
    • 4th Percussion
      Crash Cymbals
      Suspended Cymbal
      Triangle / Tambourine
      Tam-tam
      Glockenspiel
      Xylophone / Vibraphone
      Marimba / Chimes
    • 5th Percussion
      Triangle / Tambourine
      Glockenspiel
      Xylophone / Chimes

楽曲解説

 2005年 北海道教育大学函館校吹奏楽団委嘱作品

 ピアノの技巧が駆使された「BACHの主題による幻想曲とフーガ」においてリストは、バッハのスペリングから導き出された音を設定したのだが、「主題」と謳っているものの、或る程度の長さと性格を持った「主題」というよりも、それを細分化したモティーフ(動機)と呼ぶのが相応しいかも知れない。さらには、リズムの特徴をほとんど持たない、非常に抽象的な 「音列」(音の高さの連なり)と表現するのが妥当であるとさえ思える。

 さて、リストの原曲は、フーガの部分が含まれているものの、様々な性格の音楽が形式に囚われない自由な発想によって次々と出現するという構成である。ソナタ形式に見られるような、音楽の様式(性格)や調の統一性といったものはこの作品では目的とされていない。しかしその代わりに、ピアノの音響的特性に関する様々な側面からのアプローチがなされ、リストのピア二ズムの特質が表れている。

 ピアノ作品から大規模な吹奏楽に編曲するにあたって、旋律・強弱などの音楽の様々な要素が拡大・デフォルメされている部分は、原曲でのピアノによる音響の究極の形の反映とも言え、彼の楽器や音響に関する理念を踏襲しつつ、それらを吹奏楽に音響変換した、ということになる。例えていうならば、もしリストが大規模な吹奏楽の編成を得ていたら、当時の「急進派」であった彼のこと、恐らくこのような作品に仕上がっただろう、という私の見解が編曲として表現されている、ということである(しかしそれはほとんど編曲ではなく作曲に近いものであるが…)。


演奏上の留意点等
・主題(隠された主題を含め)の様々な変容が浮き立つ立体感
・リストのピアニズムに匹敵するような管楽合奏としての過激な音色の表出
・主題とそれに続く半音階的動機の適切な処理

(楽曲解説より抜粋)

― 第2刷 改定版に寄せて ―

            

 繊細なテクスチャーから暴力的とも言える混沌とした響きに至るまで、ピアノの音響的特性が極限にまで拡張されたと言える作品。その編曲では、リストの原曲を踏襲する一方、所々で全く異質な音楽に書き換えられている。だがそれは、リストが「ピアノ」という楽器に即して作曲したのとほぼ同様な意味で、「吹奏楽」という編成に即して編曲した結果、或いは、原曲の要素の持つ別の方向性の提示であると受け止めて頂いて良いだろう。
 2005年、北海道教育大学函館校吹奏楽団の委嘱により初演後、多くの吹奏楽団によって演奏されてきたが、その過程において様々な部分的書き換えを行ってきた。13年にわたる再編曲の積み重ねを経た2018年、それまでの蓄積を纏めるかたちで、また、アーティキュレーションの曖昧であった箇所なども確認しながら、改訂版としてリニューアルすることとなった。主な改訂は以下の通りである。

・ハープの追加
・打楽器パートの全面的見直し
・一部管楽器パートの複声部化
・テクスチャーの変更(練習番号4番)
・対旋律の改訂(299小節)
・リズムの付加(練習番号12番)

(2019年3月 田村文生)


▼下記音源は改定前の版で収録しております。

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