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楽曲詳細情報
- 作曲
- アレクサンドル・グラズノフ(Alexander Glazunov)
- 編曲
- 鈴木英史(Eiji Suzuki)
- 演奏時間
- 16分30秒(約)
[1] Introduction (イントロダクション) [2:30]
[2] Mimic Recitative (ミミック・レシタティーヴォ) [3:15]
[3] Sarabande (サラバンド) [2:50]
[4] Farandole (ファランドール) [2:00]
[5] March (マーチ) [2:45]
[6] Fricassee (フリカッセ) [2:50] - グレード
- 5
- 主なソロパート
- Ob. / B♭Cl. / Hrn. (or A.Sax.)
- Trp.最高音
- 1st:A/2nd:Gis/3rd:D/Flgl1:G/Flgl2:F
- 編成
- 吹奏楽
- Flute 1 & 2
- Piccolo (doub. Flute)
- Oboe 1
- Oboe 2
- (doub. English Horn [5])
- Bassoon 1 & 2
- E♭Clarinet
- B♭Clarinet 1(div.) , 2 & 3
- Alto Clarinet
- Bass Clarinet
- Contra-alto Clarinet
- (doub. Bass Clarinet [4])
- Soprano Saxophone
- Alto Saxophone 1 & 2
- Tenor Saxophone
- Baritone Saxophone
- Trumpet 1 , 2 & 3
- Flugel horn 1 & 2
- (doub. Cornet 1 & 2 [2])
- Horn 1 , 2 , 3 & 4
- Trombone 1 & 2
- Bass Trombone
- Euphonium (div.)
- Tuba (div.)
- String Bass (div.)
- Harp
- Timpani
- Percussion ※5 players~
- Snare Drum
- Bass Drum
- Crash Cymbals
- Triangle
- Glockenspiel
- Vibraphone
- Marimba
楽器編成
楽曲解説
中央大学学友会文化連盟音楽研究会吹奏楽部の委嘱により2001年に編曲。初演は同年7月20日、同団東海演奏旅行中の松本公演で、またコンクールカット版の初演は8月11日に、いずれも小塚類氏の指揮。
当時、中央大学はコンクールのために新アレンジ曲を採り上げ、それまでにも《青銅の騎士》《ライモンダ》など現在の広くレパートリーになっている作品がこの大学から産まれています。《お嬢さん女中》もその流れでの選曲ですが、驚くことに全て学生による選曲ということです。目の付けどころが渋いですね。
さて、原曲は1898年に作曲されたバレエ音楽。グラズノフのバレエ音楽は《ライモンダ》、《四季》とこの作品の3曲。他の2曲はすでにお馴染みですから、今回のリリースで《お嬢さん女中》の魅力が広く伝わる事を期待します。このアレンジでは原曲(全21曲)から原曲順に6曲が選ばれています。《イントロダクション》と《フリカッセ》は原曲でも冒頭と終曲にあたり、ライトモチーフ的な主要主題の呼応も相まって全体の構成力を高めた選曲と言えましょう。
冒頭のホルンソロは音域的に演奏が困難なため、オプションで他の楽器でも出来るように編曲ではオプション指示を入れてあります。それ以外は演奏上で特に困難な部分はありません。テンポの変化や強弱の変化が、単に音量や速度の変化でなく、表情の変化として表現したい曲です。また、ロシアバレエ音楽の特徴である旋律的要素に加え、《イントロダクション》では変奏曲、《サラバンド》ではパッサカリアなど、絶対音楽の要素も含まれた作品であり、演奏にはきわめて正攻法なアプローチが求められます。音楽を深く追究する事が出来る、隠れた名曲と言えるでしょう。時折チャイコフスキーのエコーが聴こえるのも興味深い作品です。
(鈴木英史)