MAZAMAは1984年、当時進行中だった委嘱プロジェクトの一環としてWestern International Band Clinic（WIBC）により委嘱され、1984年11月16日、シアトルにて作曲者の指揮の下、オークハーバー中学校コンサートバンドによって初演された。

WIBC委嘱プロジェクトの目的の一つに、太平洋北西部に深く関係するオリジナル吹奏楽作品を作ることがありました。MAZAMAではこの挑戦に独特なアプローチを試みました。

それは、古代のインディアンの伝説を、太平洋北西部の岩山に住むたくましいインディアンの部族であるマザーマの時代の出来事を描写した標題音楽に具現化させるということです。その時代にマザーマ山で起こったことがメインとなっています。部族のほとんどは火山が噴火し、クレーター湖として知られる現在の姿になったときに、消滅しました。

本物のインディアンの雰囲気を描写し、非常に新鮮な音を作り出すことを意図して、いくつかの目新しい楽器や技巧が指定されています。オカリナはソロ楽器としてフルートパートに書かれています。オカリナ奏者は自由に演奏し、感情豊かに演奏して下さい。（楽譜に書かれている音符を正確に演奏する必要はありません。）お好みで、（出来れば違うピッチの）2つのオカリナを使うとより効果的です。バンドもインディアン・スタイルで唄ってください。この言葉は、音声学的に書かれており、指示されている箇所以外は長い母音です。おおよその意味は、「山と海の国」です。

打楽器にはいくつかの伝統的でない楽器が指定されています。アニマル・ベルは　ストラップやスティックに取り付けた多くの鐘のことで、振ったり、叩いたりすることで独特の脈動を作り出します。様々なバスドラムを使用することも非常に効果的です。（水平にして演奏することが出来るようにスタンドの上に乗せて下さい）