著者：石田修一
■石田修一（いしだしゅういち）
1954年札幌生まれ。大阪芸術大学芸術学部音楽学科（音楽学専攻）卒業。1978年、柏市立柏高等学校開校と同時に音楽科教諭として同校に赴任、吹奏楽部を創設する。現在では年間80回を超える演奏活動を行い，吹奏楽編成にハンドベルやシンセサイザー，民族楽器を導入している。全日本吹奏楽コンクールに２３回出場し，金賞を１２回受賞。全日本高等学校吹奏楽大会９年連続優勝。全日本高等学校選抜吹奏楽大会グランプリ受賞。その他、数々の賞を受賞し、同校吹奏楽部を強豪校に導く。

千葉県吹奏楽連盟副理事長、全日本吹奏楽連盟東関東支部理事、（財）日本音楽教育文化振興会理事、日本管打吹奏楽学会副理事長、日本高等学校吹奏楽連盟副理事長。柏市教育委員会学校教育部指導課副参事、柏市立柏高等学校吹奏楽部総監督、千葉県柏の葉県民プラザ吹奏楽団音楽総監督、柏市民吹奏楽団顧問。

仕様：四六判 /　192ページ
ISBN： 9784576121628

はじめに　　3

第１章　金賞が取れなくて気がついたこと　　17
笑顔であいさつが基本
新設高校の1年生部員だけで準優勝
全員の心をひとつにする！
空まわりの努力で神を恨んだ
足りないものは何なのか
先輩の先生方が皆やっていたこと
夢を実現するための旗振り役を
教育の目的とは何か
幸せになるために大切なこと
感謝されるより感謝するほうが幸せになれる
いただきます、は誰に感謝しているのか

第２章　全員が主役、絶対に補欠はつくらない　　45
どこかで必ず主役になれる場所をつくる
与えられた場所で輝きなさい
この社会にどうでもいい人なんていない
２２０名の会社と同じ
生徒には役割と責任を与えて伸ばす
リーダーと指導者を育てていく
練習はリーダー主導ですすめていく
練習だけ見ても本当の指導はわからない
なぜ同じかばんを使うのか
少しでも時間があれば歌合奏
吹奏楽部は４年で卒業
弱点は自分たちで考えさせる
自主的と放任はちがう
やれることは全部やる
全員が主役、補欠は絶対につくらない

第３章　地域のコミュニティとともに　　81
地元の子どもたちを育てる
地域のコミュニティで子どもを育てていく
楽しい思い出を子どもたちに
感謝の気持ちでチャリティーコンサート
挫折したときの対処法
楽器の購入費、公演の費用
地元の小中学校への指導で恩返し
妻の理解

第４章　音楽の感動をつきつめる　　101
温故知新で新しいものを
独自のアイデアを取り入れる
代わりのないウェディングドレス
パン屋さんと同じで練習方法は毎日変える
高校生だからという言い訳はしない
気づきというのは経験
海外でよい音楽に触れる
１２分間のなかにドラマをつくる
音楽の感動をつきつめる
舞台のいすの並べ方だけで演奏がわかる
大会前のコンディションづくり

第５章　生徒たちの幸せを願って　　129
自分の子どもだったらどうするか
人づくりは途中で絶対に諦めてはいけない
教え子の学校と戦う
両親の思い出
本人の将来のために本気で叱る
その場にいた全員に反省文を書かせる
幸せはどこにあるのかを教える
高校までに教師が教えなければならないこと
何のために吹奏楽をやっているのか

第６章　私の教育論　　157
教師の資質
いじめに気づく観察眼
いじめには早めの対応が第一
率先垂範で整理の意味を教える
恩師の教え――険しくてつらい道を進め
われ以外、みな師
教育委員会の仕事とは
１万人以上の子どもを見てきた経験則
伸びる子ども伸びない子ども
笑顔は教えられて覚えるもの
感謝する気持ちと笑顔を教えつづける

年表／年間行事　　190