作曲：ジョルジュ・サドレール(Georges Sadeler)
演奏時間：8:30（約）
グレード：6
編成：吹奏楽

Solo Trombone

Piccolo
Flute 1
Flute 2
Oboe 1
Oboe 2
Bassoon 1
Bassoon 2
Eb Clarinet
Bb Clarinet 1
Bb Clarinet 2
Bb Clarinet 3
Bb Bass Clarinet
Eb Alto Saxophone 1
Eb Alto Saxophone 2
Bb Tenor Saxophone
Eb Baritone Saxophone

Bb Trumpet 1
Bb Trumpet 2
Bb Trumpet 3
Bb Trumpet 4
F Horn 1
F Horn 2
F Horn 3
F Horn 4
Trombone 1
Trombone 2
Bass Trombone
Euphonium 1
Euphonium 2
Tuba
String Bass

Timpani
[Mallet Percussion 1]
[Mallet Percussion 2]
[Percussion 1]
[Percussion 2]

『Fragments（フラグメンツ）』は、非常に力強くエネルギッシュなトロンボーンのための小協奏曲です。作品は、2つの主なモチーフをもとに作られており、それらが細かく分解されて（“断片”となって）さまざまに展開されていきます。
冒頭の壮大な導入のあと、ソリストがやや遊び心のある主題を奏で、それが徐々にジャズ風の要素を帯びていきますが、現代的な雰囲気は失われません。この主題の最後の3音は、作品全体を通じて、時には鋭く短い断片として、また時には叙情的なテーマとして繰り返し登場し、「軽やか（レジェーロ）」と「力強い（マルカート）」という対照的な演奏スタイルの切り替えを支えています。
また、すべての音域を通じて繰り返される「オスティナート（反復されるリズムやフレーズ）」が、音楽全体に推進力を与えるとともに、各部分をつなぐ「軸」として機能しています。
この作品は、ルクセンブルク文化省が「De klenge Maarnicher Festival（小さなマルニッヒェル音楽祭）」と協力して委嘱したもので、第1回ミシェル・ベック国際トロンボーン・コンクールの最終ラウンドで課題曲として使用されました。