スケルツォ （交響曲第5番より）／ドミトリ・ショスタコーヴィチ(マーク・ロジャース)【吹奏楽輸入楽譜】

作曲：ドミトリ・ショスタコーヴィチ(Dmitri Shostakovich)
編曲：マーク・ロジャース(Mark Rogers)
演奏時間：5:00（約）
グレード：4
編成：吹奏楽

Piccolo
Flute 1
Flute 2
Oboe 1
Oboe 2
Bassoon 1
Bassoon 2
Bb Clarinet 1
Bb Clarinet 2
Bb Clarinet 3
Bb Bass Clarinet
Bb Contrabass Clarinet
Bb Soprano Saxophone
Eb Alto Saxophone 1
Eb Alto Saxophone 2
Bb Tenor Saxophone
Eb Baritone Saxophone

Bb Trumpet 1
Bb Trumpet 2
Bb Trumpet 3
F Horn 1
F Horn 2
F Horn 3
F Horn 4
Trombone 1
Trombone 2
(Bass) Trombone 3
Euphonium B.C.
Euphonium T.C.
Tuba
String Bass

Timpani
Snare Drum
Crash Cymbals
Xylophone
Synthesizer or Harp

ショスタコーヴィチの傑作であり、同時に体制批判的な一面も持つ《交響曲第5番》。その第2楽章は、ソビエト体制下で作曲家としての地位が危ぶまれた中で生まれました。
この楽章には、まるで「芸術家局」の文盲同然の職員がショスタコーヴィチのもとにやってきて、「偉大な音楽など、ソビエト体制でも簡単に書ける」とばかりに、ひどく風刺的な踊りを披露しているかのような風刺が感じられます。
このスケルツォ楽章の吹奏楽編曲は、マーク・ロジャースによって手がけられたもので、彼は交響曲全曲の吹奏楽編曲も行っています。
全曲版では原調が保たれていますが、この第2楽章の出版版では、全体が全音下げられト短調に移調されています。
また、Esクラリネット、コントラファゴット、ハープといったあまり使用されない楽器は省かれているものの、それ以外は作曲者の意図が忠実に再現されています。
この楽曲を演奏することで、演奏者たちは20世紀の重要な作曲家の声に触れると同時に、政治と芸術の関係という大きなテーマについても、深く考える機会を得ることができるでしょう。