創立65年を迎え魅力満載の松原混声合唱団の第23回演奏会のライヴ盤

三善 晃《変化嘆詠》は尺八、鼓、十七絃など邦楽器とのコラボレーションにより“変化(ばけもの)”の世界観を堪能。演奏および録音としても大変希少。鈴木輝昭《大江山絵詞》は観世流謡曲のテキストを用いて酒呑童子にまつわる鬼退治伝説の凄烈な絵巻物の世界観を無伴奏で現出。新実徳英《海を想う》は川崎 洋の詩による“海”をモチーフにしたシリーズの作品。海への愛着、深い想いが3つの主題の変奏より印象的に奏でられる。松本 望《二つの祈りの音楽》は'16年の初演以来各地で数多く演奏されている話題作。極限状態での人間の醜さを超えて祈りへと昇華する。ボーナス・トラックとしてブラームス《哀悼歌(ネーニエ)》、モーツァルトのレクイエム[モーンダー版]を収録。モーツァルトが16小節書き遺した‘ラクリモーザ’のアーメン・コーラスが美しい。創立65年を迎え魅力満載の松原混声合唱団の第23回演奏会のライヴ盤。