交響詩《時の逝く》【スコアのみ】/伊藤康英【吹奏楽販売楽譜】
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- 商品コード
- NAS-BT057A
- JANコード
- 4995751825940
- メーカー
- イトーミュージック
2nd Flute
Piccolo & Flute
1st Oboe
2nd Oboe
English Horn
1st Bassoon
2nd Bassoon
3rd Bassoon
Clarinets in E♭
1st Clarinets in B♭
2nd Clarinets in B♭
3rdClarinets in B♭
Alto Clarinet in E♭
Bass Clarinets in B♭
Soprano Saxophone in B♭
1st Alto Saxophones in E♭
2nd Alto Saxophones in E♭
Tenor Saxophones in B♭
Baritone Saxophones in B♭
3rd & 4th Horns in F
Cornets in B♭
Trumpets in B♭
1st Trombone
2nd Trombone
3rd Trombone
Euphoniums
Tubas
String Basses
Harp
Triangle & Tambourine
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Suspended Cymbal & Cymbals
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5 Toms
Bass Drum & Tam
Xylophone, Vibraphone & Chimes
Glockenspiel & Crotale
Chorus
グラール・ウィンド・オーケストラ(Gral Wind Orchestra)10周年記念委嘱作品。2000年5月25日完成、同年7月8日、佐川聖二氏の指揮により初演。
作曲の直前に義母が亡くなり、図らずもこの曲は「レクイエム」のような作品になった。また、その数年前に林望氏より「鎮魂十二頌」という12編の詩集を受け取っており、第1曲「時の逝く」を無伴奏合唱曲に作ってあった。それを曲の最後に引用、混声合唱を伴う4部からなる作品となった。(合唱は、吹奏楽のメンバーが歌うことができるし、別に用意しても良い。また、アルト独唱を伴っている)。それぞれ「ラメント(Lamento)」「行進曲(Marcia)」「怒りの日(Dies Irae)」「時の逝く(As Time Is Passing On)」と題されている。
初演の指揮者である佐川氏を泣かせるような音楽を、と依頼され、佐川氏はワーグナーがお好きとのことで、少しワーグナー的な趣を持たせたところもある。
第1部「ラメント(Lamento)」は、合唱曲「時の逝く」に引き続く音楽として開始する。途中に「時の逝く」と歌われるコラールふうの動機が象徴的に現れる。
第2部「行進曲」は、「時の逝く」の動機による音楽。リストの交響詩「前奏曲」の標題を思わせる音楽。
続く第3部「怒りの日(Dies Irae)」は、典礼文「怒りの日」の歌詞を一節だけ歌わせることによって開始する。が、この部分はすべて「怒りの日」の8節からなるラテン語の歌詞をすべてメロディーに乗せ、合唱で歌うことができる。
第4部「時の逝く」。混声四部合唱で歌われる。(この部分は、歌を入れずに吹奏楽のみでも演奏できるし、オルガンを加えることも可能)。この合唱に続けて、嬰ハ長調の主和音が最弱奏で鳴り響く中、「requiem aeternam(永遠の安息を)」と歌われて全曲の幕となるが、それは同時に、この曲の冒頭も示唆する。始めもなく終わりもない循環する音楽といえるかもしれない。
(伊藤康英)