舞台は西部劇。駆け抜ける馬のように、木管群が走り回ります。コンサートの一幕に！

2014年1月、クラヴィア／ナクソスでのレコーディングの曲のラインナップを見ていた時、軽めの作品が必要だと気付き、「12ガロンハット」を作曲しました。元々のタイトルは「9と半ガロンハット」でした。しかし、この曲の初見後、演奏者たちが満場一致で少なくともこれは12ガロンはあると言ったので、それがタイトルになりました。 ボナンザ、シルバラード、シティ・スリッカーズ、荒野の7人などといった多くの西部劇のテレビや映画の音楽が好きなので、私のお気に入りへの敬意として曲を書くことを決めました。どの6連発銃よりも速いダブルタンギングと回転草のようにページを飛び交う木管群は荒っぽい馬乗りのようです。鞍にしっかり跨って、この速く猛烈な動きを踏ん張って、西へ！西へ！西へ！いざ進め！

（ジュリー・ジルー）

※カウボーイが被る「テンガロン・ハット」は10ガロンの水が入ると言われていることからつけられました。ガロンはアメリカで使用される体積の単位です。