作曲：ルイ・シュポア(Louis Spohr)
グレード：上級
編成：クラリネット＆ピアノ
校訂：アルノルド・シェーンベルク（Ullrich Scheideler）

Bb Clarinet, Piano

ルイ・シュポアによる『クラリネット協奏曲 ハ短調（1809年）』は、ヘンレ社のカタログに収められた最初のシュポア作品です。
この協奏曲は、名クラリネット奏者ヨハン・ジーモン・ヘルムシュテットのために作曲された4つの協奏曲のうち最初のもので、ロマンティックな魅力は今なお色あせることなく、すべてのクラリネット奏者にとっての定番レパートリーとなっています。
この新しい版では、1812年にライプツィヒで出版された初版を精査するとともに、長らく失われていた自筆譜が再発見されたことで、これまでの版に見られた不正確さや不自然な点が大幅に修正されました。
クリストフ・ソバンスキによる新たなピアノ伴奏譜は、演奏者の手になじみやすく、美しくまとめられています。クラリネットの豊かな表現力と技巧を引き出す、実に魅力的な協奏曲です。