オーロラの目覚め/ジョン・マッキー【吹奏楽レンタル輸入楽譜】
- 在庫
- 在庫あり
- 商品コード
- GORM-A06
- メーカー
- オスティー・ミュージック(Osti Music)
♪詳細情報♪
NBAレヴェリ作曲賞受賞作品
演奏時間:11分30秒 (約)
グレード:5
Trp.最高音:1st:high B♭/ 2nd:high B♭/ 3rd:F / 4th:F
編成:吹奏楽
出版社:オスティ・ミュージック(Osti Music)
主なソロパート:Fl. Cl.
▼楽器編成▼
Fl.1,2,3&4
Ob.
Bsn.1&2
Contra Bsn.
Eb Cl.
Bb Cl.1,2,3&4
B.Cl.1&2
Contra B.Cl.
A.Sax.1&2
T.Sax.
B.Sax.
Hrn.1,2,3&4
Trb.1,2&3
B.Trb.
Euph.
Tuba
St.Bass
Pf.
Perc.1
Cr.Cym.
Hi-Hat & 3 Cym.
(Splash,China & Cr.)
Xylo.
Tri.
Tri.
Sand Blocks
3 Cym.
(Small China,
Large China, Cr.)
T-tam
♪楽曲解説♪
ABAオストワルド賞受賞曲
NBAレヴェリ作曲コンテスト受賞曲
ローマ神話の夜明けの女神「オーロラ」はよく美と光を連想させる神話の人物である。ギリシア神話のエオスとしても知られているオーロラは、毎朝空に駆けのぼり、彼女の兄である太陽の神ソルの到来を告げます。彼女はローマやギリシア神話の神の中ではあまり重要な神ではありませんが、彼女の文化的な影響は現在まで残っており、とりわけ北極や南極で見られる明るく輝く光の名前として語り継がれています。
ジョン・マッキー氏の「オーロラの目覚め」は上記のように光の到来を告げる曲なのです。この曲は2つのセクションから構成され、並外れた静けさからエネルギーが解放され爆発していく、また闇から光へ、落ち着いたグレーから鮮やかな虹の色へ、というような変化のある11分の作品です。変ト長調やヘ長調も途中に出てきますが、この作品がほぼ全て変ホ長調で書かれているのは、後述にあるような曲の結末の独特な効果を作り出すためです。ハーモニーが移り変わっていくにもかかわらず、この曲は常に-冗談であるかのように-明るく楽観的です。
マッキー氏は洗練された模倣を使用することで知られていますが、完全な引用をすることはあまりありません。したがってこの「オーロラの目覚め」に以下の他の作品から引用していることは特に注目すべき点です。
1つ目は、後半の初め部分に現れるU2の「約束の地 -Where The Streets Have No Name」より有名なギターのイントロを基にしたオスティナートです。ファンの間では強烈に心に残っている美しさはそのままに、エッジギターの旋律がキーボードパーカッションのひっきりなしの繰り返しに変化します。しかし、U2とマッキー氏の違いは「約束の地」ではギターのリフが曲の大部分では現れていないのに対し「オーロラの目覚め」ではこの主題は曲中のすべてのきっかけとしてほぼ全曲を通して使われています。
「私が昨年の冬にラジオであの曲を聞いたとき、彼らがあの小さな主題を使い捨てのブックエンドのようにしか使っていないのはある種のもったいないと思った。あれは私が曲中で1番好きな部分なんだ。だから、曲を通してあのミニマリズムのヒントを基に使った作品を書かないわけがない。」
もう1つは、ホルストの「ミリタリーバンドのための組曲第1番 変ホ長調」の意味深な引用です。シャコンヌの最後の輝かしいE♭のコードは「第1組曲」の熱狂的愛好者には忘れられないものですが「オーロラの目覚め」の最後の響きに、絶対的に鮮やかな音色を作り出すようほぼ同じようなオーケストレーションで表現されています。この効果はどういうわけか皮肉にも作曲家ジョナサン・ニューマン「My Hands Are a City」のエンディングにマッキー氏が提案したものと同じでした。しかし、マッキー氏はホルストのオリジナルにはない楽器を入れることでより輝かしい要素を加えています。
マッキー曰く「ホルストのコードは私の大好きな和音です。曲中では暁の女神の目覚めを表しています。ホルストをただつけ加えたものじゃなく、アンティークシンバルを加えるなどして、大変明るいエンディングにしなければならない。」
(Jake Wallace)