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原題: Concerto for Wind Ensemble score / Steven Bryant

ウインド・アンサンブルのためのコンチェルト(スコアのみ)/スティーヴン・ブライアント【吹奏楽輸入楽譜】

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在庫あり
商品コード
GORB-A05A
メーカー
ゴリラ・サラダ・パブリケーション(Gorilla Salad Productions)
¥17,424(税込)
税抜 ¥15,840
数量
-+

♪詳細情報♪

作曲者:スティーヴン・ブライアント(Steven Bryant)
演奏時間:35分00秒 (約)
グレード:6.5
編成:吹奏楽

▼楽器編成▼

【Surround Band】
Fl.3-5/Alto/Picc.
Bb Cl.4-6
Trp.4-6/Picc.Trp.
Hrn.3-4

【Stage Band】
Fl.1-2/Picc.
Ob.1-2
Bsn.1-2/C.Bsn.
Bb Cl.1-3/Eb Cl.
B.Cl./C.B.Cl.
A.Sax.1-2/S.Sax.
T.Sax.
B.Sax.

rp.1-3/picc.Trp.
Hrn.1-2
Trb.1-4
Euph.1-2
Tuba1-2
St.Bass
Harp

Perc.1
Crotales
Bass Drum
Suspended Cymbal
Splash Cymbal
Ribbon Crasher
Tam-tam
Perc.2
Glockenspiel
Crystal Glasses 
/ Champagne Flutes (2)
Xylophone
Tam-tam
Snare Drum
Cocktail Shaker
Suspended Cymbal
Perc.3
Vibraphone
Suspended Cymbal
Toms (3)
Perc.4
Marimba
Suspended Cymbal
Sandblocks
Crotales (bowed)
Xylophone
Vibraphone
Ribbon Crasher
shaker attached to drumstick
(RhythmTech StickBall or comparable)
Perc.5
Concert Bass Drum
Bell Plates
Drumset
Perc.6
Cocktail Shaker
Pitched Gong
Tambourine
Suspended Cymbal
Splash Cymbal

♪楽曲解説♪

Concerto for Wind Ensembleは2段階を経て3年に分けて作られました。最初の楽章は当時、中部アメリカ空軍バンドの指揮者だったドナルド・スコフィールド隊長からバンドの素晴らしい技術を披露でき、アメリカ空軍の代表としての優秀さをも証明できるような新作を、ということで2006年に依頼され、構想を練り始めました。手始めに、はっきりと飛行を描写しない代わりに空軍の方々が持っている高度な技術を描くような作品を作ることを決めました。

スコフィールド隊長との最初のミーティングでは「コンチェルト・グロッソ」のコンセプトをメインに考えていました。そこから、3つのグループが聴衆を囲むという構想が浮かびました。この3つのバンダのグループはバンドと、ダイアモンドを形成するように配置します。これはサンダーバーズ(アメリカ空軍に所属するアクロバットチーム)の中心であるダイアモンド編隊を意図しています。

トランペット奏者とクラリネット奏者を5人ずつホールの奥に配置し、ステージ上のバンドの「こだま」として用います。これは航空ショーでメインを務める5番パイロットの役割です。曲の要素は5つの音符の上昇系のモチーフと繰り返すコード進行です。コード進行のリズムは一番初めに2分30秒ごろヴィブラフォンに出てきたあと、楽章全体を支配しています。

「5~7分の曲」ということで依頼されていましたが、この曲が出来上がっていくうちにもっと長くしたいと思うようになりました。いつか機会があれば付け加えられるように、敢えて曲を完結させませんでした。2009年にジェリー・ジャンキン氏のおかげでその機会がやってきました。彼はこのプロジェクトのための委嘱団体を作ってくれることを喜んで引き受けてくれたのです。

付け加えるにあたって、全ての楽章を通して同じ音楽的要素を使うことを考えました。「少ない要素」は私が作曲を行う上でのポリシーです。第1楽章とその他の楽章ができるだけしっかりと結ばれるように試みました。第1楽章で使われていた5つの音符の上昇系のモチーフは他の楽章にも使われています。(実をいうと、5という数字そのものがこの曲全体をメロディックかつリズミックにしています。)

第2楽章ではスケール風のパッセージが、完全5度だったのが減7度に変わります。第1楽章の冒頭のクラリネットのF#とGのトリルが5分拡大したかのように、F#のフリジア調の和音がGのメジャーに変わります。第2楽章はバンダの楽器をメインで使用しています。音楽が徐々にステージ上からバンダへと移っていきます。フルートソロで始まり、フルートソロで終わります。

第3楽章には驚くほど、ジャズの要素が現れます。伴奏のパターンには第1楽章のヴィブラフォンのリズムが現れます。そして様々なパターンのスケール風のフレーズがバンド全体で渦のように演奏されます。この楽章のメロディーは私の父が以前演奏したトランペットソロから来ています。それは2006年に私が第1楽章を作曲しているとき編曲したものでした。このメロディーをこの作品に使うことを初めから想定していました。私の元々の計画では第4楽章全体に使うようにしていました。その代わり、4楽章は3楽章よりもより輝かしい終わりにしました。また、音楽を完全に予期しない方向へ導くのです。

第4楽章は最初、私の父のソロを引用した、重い音楽を考えていました。しかし、それは私が創りたいサウンドにはならないと気づきました。アイヴズの「答えのない質問」と似たようなものを思い描いていていましたが、うまくいきませんでした。一旦ソロをやめ、周りの音に注目し、この楽曲の最初の部分に出てきた要素を考え直しながら構想を練ると、音楽をすぐに形作ることができました。この楽章は、ウェーベルンの6つの小品(この曲の要素がいくつか他の楽章に使われている)と、映画「アルタード・ステーツ 未知への挑戦」の音楽を担当したコリリアーノ氏に敬意を払っています。この2つの作品は、早い時期から私の作曲スタイルに多大な影響を及ぼしています。

第5楽章は第1楽章の冒頭のモチーフが再び使用されています。クライマックスへ向かって徐々にエネルギーが蓄積され、これまでの楽章がtuttiのパッセージに少しずつ融合したところで、解放されます。

(スティーブン・ブライアント)

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