作曲

山澤洋之（Hiroyuki Yamazawa）

演奏時間

7:00(約）

グレード

3.5

編成

フレキシブル3～4パート＋打楽器

販売形態

販売譜（スコア+パート譜）

• Part1

  Flute

  Oboe

  Clarinet in B♭

  Alto Saxophone in E♭

  Trumpet in B♭

  Part2(opt.)

  Clarinet in B♭

  Tenor Saxophone in B♭

  Horn in F

  Euphonium

• Part3

  Clarinet in B♭

  Bass Clarinet in B♭

  Tenor Saxophone in B♭

  Baritone Saxophone in E♭

  Horn in F

  Trombone

  Part4

  Bass Clarinet in B♭

  Baritone Saxophone in E♭

  Tuba

  String Bass

• 1st Percussion

  Bongo

  Xylophone

  Tambourine

  Glockenspiel

  2nd Percussion

  2 Congas

  Vibraphone

  Floor Tom

  3rd Percussion

  2 Tom-toms

  Snare Drum

  Suspended Cymbal

  Splash Cymbal (Small Suspended Cymbal)

  4th Percussion(opt.)

  Timpani

「夜明け」を意味する日本語にはたくさんの種類があります。今回はその言葉の中から「払暁」を選び曲のイメージとしました。

「暁」を「払う」と書きます。「暁」は太陽がのぼる前のほの暗い時間帯を指しています。ですから、「払暁」はそれよりももう少し後、だんだんと空が白み出したころでしょうか。「あかつき」からの時間は「しののめ」「あけぼの」と推移します。「暁」からは「暁」「払暁」「早暁」と推移します。日本語の美しさと微妙な光の差異にそれぞれ名前を付ける日本人の太陽に関する信仰を感じます。

そこから「祈り」という題材を得ました。管打楽器の持つ「原始的」な歌とリズムが曲全体を構成しています。膜質打楽器は指定されているごく一般的な楽器の組み合わせだけではなく、例えば和太鼓を使い日本的なイメージを、ジャンベやケンケニ、ドゥンドゥン（ジュンジュン）などアフリカンパーカッションを使いアフリカ的な世界が、それぞれ創りだせるようメロディ・和声も西洋音楽からは少し外しています。どうぞ演奏団体それぞれが工夫を凝らした「祈り」の姿を自由に創りだしていただければ幸いです。

想像力を創造力に変えて、皆さんの個性溢れる演奏を期待します。

(山澤洋之)