「アルセイドの森」はマリンバ1台で3人、もしくはそれにパーカッション1人を加えた4人で演奏できる打楽器アンサンブルです。
マリンバの音色は森の音のようなイメージがあるため、このタイトルにしました。ちなみに過去に書いた打楽器4重奏「ノームの森の物語」も同じ発想でタイトルを付けています。
アルセイドとは、ギリシア神話に登場する森のニンフ（妖精）です。アルセイドは英語読みで、原語はアルセイス（または複数系のアルセイデス）になります。
この妖精の住む森を舞台に3つの場面を想定し作曲しました。と言っても具体的なストーリーはなく、以下のようなざっくりとしたイメージです。

1.　森にまつわる伝承。過去の映像。昔は妖精が住んでいた。
2.　森の奥深くに迷い込む。森は霧がかかっている。静寂の中、鳥の声や水の音が聴こえる。
3.　戦いがあったころの話。新たな冒険が始まろうとしている。　など
この他にも様々な映像を思い浮かべながら聴いて（奏して）いただければ幸いです。

(高橋宏樹)

初演：寺田由美パーカッション・アンサンブル「ドライヴ」
Perc.1　寺田 由美（Marimba）
Perc.2　樋口 さゆり（Marimba）