この作品は香美市立鏡野中学校の委嘱により2019年に作曲しました。
明確に「静→動→静」という構造を持っており、最後はタイトルのとおり、消え入るように終わります。演奏に際し、音色と“p(弱奏)”の表現を大事にして取り組んで頂けましたら、作曲者としてとても嬉しく思います。

・難易度について
この作品の全体としてのグレードは3.5としましたが、パートにより難しさが大きく異なります。
最も難しいのはPerc.4と5で、ついでPerc.3が中ぐらいの難しさ、Perc.1と2は比較的容易なパートとなっています。
楽器の達者な方と、楽器を初めたばかりの方が一緒にアンサンブルすることを想定しています。

・楽器について
2Wood BlocksとGuiroがいくつかのパートにまたがりますが、セッティングによっては共用可能かと思います。
Perc.5は、楽曲の雰囲気を壊さない程度ならば、楽器の変更、追加をしていただいても構いません。初演時は特殊なシンバルをいくつか追加していました。

（川合清裕）