作曲者：天野正道（Masamicz Amano）
演奏時間：10分00秒(約)
グレード：5
編成：クラリネット8重奏
販売形態：販売譜（スコア+パート譜）

Clarinet in E♭
1st Clarinet in B♭
2nd Clarinet in B♭
3rd Clarinet in B♭
4th Clarinet in B♭
Basset Horn in F(or Alto Clarinet in E♭)
Bass Clarinet in B♭
Contrabass Clarinet in B♭

この作品は「オブロー・クラリネット・アンサンブル」の委嘱により書かれました。２つの楽章で構成されております。

[Danse Melancholique]
タイトルが示している通り、全体的にメランコリックな曲想です。イントロダクションに続いて、しっとりとしたダンスが始まりますが、要所要所に出てくるオブリガートがポイントです。幻想的な中間部に続いて、アルゼンチン・タンゴのリズムが出てきますが、この部分の演奏解釈如何によって、曲の性格が決まります。

[Danse Antipathique]
１曲目とはうって変わって、情熱的、かつ、エキセントリックなダンスです。曲中、何度も出てくるバスクラリネットのスラップタンギングが要です。

アップテンポの作品ですが、細かい音符を粗末に扱うとビートが崩れてしまい崩壊してしまうので注意が必要です。中間部のルンバ的セクションを如何に美しく表現するか、がポイントです。

バスクラリネットのカデンツァ、そしてワルツに続いて再現するテーマは、エンディングに向かってどんどんaccel.していきます。最後はin ２で感じた方が雰囲気が出るでしょう。

（天野正道）