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ユーフォニアムソロ:アマランス ユーフォニアムとピアノのための/鍋島佳緒里【ソロダウンロード楽譜】

在庫
在庫あり
商品コード
DL-KOPS-77
メーカー
佼成出版社(Kosei Publishing Company)
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♪詳細情報♪
作曲:鍋島佳緒里(Kaori Nabeshima)
演奏時間:10:30(約)
グレード:上級
編成:ユーフォニアムソロ
▼楽器編成▼
Euphonium
Piano
♪楽曲解説♪

1999年初演の《水守の唄》に引き続き、外囿祥一郎の委嘱で筆がとられ、2000年1月に大阪で初演された(ピアノ:白石光隆)。
アマランスとは南米を原産とするヒユ科の擬穀類の英語名だが(学名アマランサス)、神話の世界では“永遠に枯れない花”という意味も持つ。その名前が「青い鳥の話のように印象に残った」と語る鍋島が、神話上の花を一生かけて追い求める人間の性をテーマとして書き上げた作品である。
《水守の唄》が技巧性も追求したエチュード的な無伴奏曲だとすれば、2つの楽器の有機的な対話によって音楽がさらなる精神的な領域へ足を踏み入れているのが《アマランス》。「ストイックさと悶々としたメランコリックな雰囲気に満ちている。金管楽器の明るさや大らかさよりも叙情性、繊細さをあえて表現しようとした」という作曲者の言葉が、その精神世界の何たるかをよく物語っている。
緻密に音を配分されたピアノ・パートとユーフォニアムが応答を交わす導入部分では、絶えず高みをめざしながら弧を描いて動く音形や、煩悶の念をにじませたグリッサンドが印象に残る。やがてピアノの右手が弾き連ねる浮遊感をたたえた反復動機を従えて、息の長い旋律を弱音器つきのユーフォニアムが歌う。以上の過程で登場する素材を敷衍しつつ、巧みに循環させる筆さばきにも妙味のある佳品だ。
[文・木幡一誠]

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