作曲家でありヴァイオリンの名手であったニコロパガニーニの主題を用い変奏曲に仕上げました。
標題の「Variazione del Diavolo」とは、悪魔の変奏曲という意味になっております。これは、パガニーニの逸話である「彼のヴァイオリンの演奏技術は悪魔に魂を売って手に入れたものだ」という所からつけました。
拙作のフルート3重奏からアレンジを重ね、今回はサックス4重奏に仕上げました。サックス4重奏は弦楽4重奏と声部が似ていることもありとても原曲の主題のキャラクタを活かせていると思います。
今回も原作にさらに磨きをかけた非常に技術的難易度の高い作品になりました。サックスならではの多彩な音色で演奏していただければと思います。

（濵口大弥）