スペインの闘牛がテーマの作品。作者自身の管弦楽作品を編曲。闘牛の始まりから戦いの終わりまでを描いた標題的な曲です。「タイタン」と並ぶブロッセの代表作。

作曲：ディルク・ブロッセ(Dirk Brosse)
演奏時間：13:50(約）
グレード：6
編成：吹奏楽

Piccolo
Flute 1
Flute 2
Oboe 1/2
Alto Oboe
Bassoon 1/2
Eb Clarinet
Bb Clarinet 1
Bb Clarinet 2
Bb Clarinet 3
Eb Alto Clarinet
Bb Bass Clarinet
Eb Alto Saxophone 1
Eb Alto Saxophone 2
Bb Tenor Saxophone
Eb Baritone Saxophone

Bb Trumpet 1
Bb Trumpet 2
Bb Trumpet 3
F Horn 1
F Horn 2
F Horn 3
F Horn 4
Trombone 1
Trombone 2
Trombone 3
Euphonium 1/2
Tuba
String Bass

Timpani
Snare Drum
Bass Drum
2 Bongos
2 Toms
Castanets

トランペットの音と長いロールのドラムが響きわたり、ブロッセは聴き手を闘牛の開会式の華やかさへと誘います。
南米の打楽器を用いたリズムが祝祭的な雰囲気を生み出し、広がりのある旋律や鮮やかな音色が、この儀式の厳かな側面を描き出します。
想像上の闘牛は、吹奏楽全体による壮大な演奏とともに観客から大きな喝采を浴びて登場します。
英雄的な闘牛士と、死を運命づけられた闘牛という、対照的な二つのテーマが登場し、物語が展開されていきます。
観客の歓声が鳴り響く中、ついに牛が倒れ、力強い終結の和音が闘牛士の勝利を締めくくります。しかし、最後に奏でられる静かな音は、この物語の悲しい結末を映し出すような、もの悲しさを残します。