「21世紀の吹奏楽“響宴”」のプロジェクトより委嘱のお話しをいただき、自分なんかで本当に良いのかと恐縮しましたが「教育的吹奏楽作品」というコンセプトでしたので、僕が割りと普段やっているジャンルでもあり書かせていただくことになりました。

曲は３楽章からなり“前奏曲” “歌” “舞曲” とそれぞれ副題を付けております。なるべく基礎的なパッセージや音楽的なフレーズ、和音進行などを使用し、且つ民謡的な要素を取り入れた結果、今回のような形になりました。

この編成の最大の特徴は「フレキシブル」というパートがある事ではないでしょうか。コンクール時期になると「このパートがいないのでたくさんいるこのパートで演奏してもよいでしょうか？」と言った問い合わせをよく受けます。この問題が少しでも解決していただけると嬉しいです。その他にもピアノ、リコーダー、ヴォカリーゼなども重要なポイントとして音楽教育に役立てていただけたら幸いです。

タイトルですが、これまでに「月森の詩」(ウインドギャラリー)「流星の詩」「太陽の詩」(いずれもウインドアート)という曲を作ってきましたので、そのシリーズの１つとして付けました。楽しく音楽が学べる作品としてお取り扱い頂ければと思います。

（高橋宏樹）