作曲：フィリップ・スパーク(Philip Sparke)
演奏時間：8:00（約）
グレード：5
編成：吹奏楽

Piccolo (& Flute)
Flute 1
Flute 2
Oboe (optional English Horn)
Bassoon
Eb Clarinet
Bb Clarinet 1
Bb Clarinet 2
Bb Clarinet 3
Eb Alto Clarinet
Bb Bass Clarinet
Eb Alto Saxophone 1
Eb Alto Saxophone 2
Bb Tenor Saxophone
Eb Baritone Saxophone

Bb Trumpet 1
Bb Trumpet 2
Bb Trumpet 3
Bb Trumpet 4
F Horn 1
F Horn 2
F Horn 3
F Horn 4
Trombone 1
Trombone 2
Trombone 3
Euphonium
Tuba
String Bass

Timpani
Percussion 1
Percussion 2
Percussion 3
Percussion 4

『Looking Up, Moving On（希望の彼方に）』は、東京佼成ウインドオーケストラの委嘱作品で、2012年5月の演奏ツアーのプログラムの一部として演奏されました。このツアーでは、2011年の東日本大震災と津波によって被災した多くの地域が訪問されました。
この作品のテーマは、大災害を乗り越え、前向きな未来に希望を持つ人間の強い力です。
冒頭は明るく楽観的な雰囲気で始まり、鮮やかなオーケストレーションと印象的なシンコペーションが特徴です。
すぐに、ホルンとユーフォニアムによるコラール風のファンファーレが登場し、活気ある木管楽器によって応答されます。やがて雰囲気は静まり、アルトサクソフォンが短く引用するのは、作曲者が震災支援のために書いた『The Sun Will Rise Again（陽はまた昇る）』の一節です。
その後、ホルンが高貴なテーマを導入し、木管の装飾的なパッセージの中で展開されていきます。
これが楽曲の主部であるVivo（活発な）セクションへと繋がり、低音木管楽器による華やかな主題と力強いシンコペーションが再び登場します。
この旋律はバンド全体によって様々に発展させられ、金管によるファンファーレが勝利のように再登場します。そして、これがさらに発展し、過去の素材を対位法的に組み合わせた、スピード感のあるコーダ（終結部）へとつながり、希望に満ちた雰囲気の中で曲を締めくくります。