作曲：ドミトリ・ショスタコーヴィチ(Dmitri Shostakovich)
編曲：ヨハン・デメイ(Johan de Meij)
演奏時間：3:48（約）
グレード：4
編成：吹奏楽

Piccolo
Flute 1
Flute 2
Oboe 1
Oboe 2
English Horn
Bassoon 1
Bassoon 2
Eb Clarinet
Bb Clarinet 1
Bb Clarinet 2
Bb Clarinet 3
Eb Alto Clarinet
Bb Bass Clarinet
Bb Soprano Saxophone
Eb Alto Saxophone 1
Eb Alto Saxophone 2
Bb Tenor Saxophone 1
Bb Tenor Saxophone 2
Eb Baritone Saxophone

F Horn 1/2
F Horn 3/4
Bb Trumpet 1
Bb Trumpet 2
Bb Trumpet 3
Trombone 1
Trombone 2
Trombone 3
Baritone/Euphonium
Basses 1
Basses 2
String Bass

Timpani
Percussion
Bells
Celesta
Accordion
Piano, Harp

1938年、ショスタコーヴィチはヴィクトル・クヌシェヴィツキー指揮の新設「国立ジャズ管弦楽団」からの依頼で《ジャズ組曲第2番》を作曲しました。この組曲は、通常の交響楽団の編成に加えて、サクソフォン4本、アコーディオン、ギターを取り入れたものでした。
それに先立つ1934年には、《ジャズ組曲第1番》が作られており、こちらはより小編成の楽団向けに書かれた三楽章構成の作品です。
ただし「ジャズ組曲」というタイトルはやや誤解を招きやすく、実際の音楽は本格的なジャズというよりは、軽快で親しみやすい「軽音楽」スタイルが採られています。
実はショスタコーヴィチはすでに1928年、22歳のときに軽音楽的な作品を手がけていました。友人たちとの賭けで、当時人気のあったアメリカの曲《Tea for Two（ティー・フォー・トゥー）》を1時間以内に編曲するという挑戦を受け、見事40分で完成させたのが《タヒチ・トロット》です。この編曲は機知に富んだユーモラスな作品として知られ、彼の才能の一端を示しています。