作曲：ドメニコ・ドラゴネッティ(Domenico Dragonetti)
グレード：上級
編成：コントラバス＆ピアノ

String Bass, Piano

この有名な「コントラバスとピアノ伴奏のための協奏曲」は、エドゥアール・ナニー（Edouard Nanny、1872-1942）による作品で、「ダブルベース・クラシックス」シリーズの中の第23番として収められています。
一見するとドラゴネッティ作とされていますが、実際にはナニーがドラゴネッティへのオマージュとして作曲した作品であることが広く認識されています。
楽譜集には、スコアとコントラバスのパート譜が収録されています。調性はイ長調（A major）で、構成は次の3楽章からなります：

アレグロ・モデラート（Allegro Moderato）
アンダンテ（Andante）
アレグロ・ジュスト（Allegro Giusto）
すべての楽章はピアノから始まり、そこにコントラバスが加わります。以降はコントラバスが主役となり、ピアノは主に和音で伴奏します。
この作品は演奏が非常に難しく、リサイタルやコンサートでの演奏に適した、上級者向けのレパートリーです。
エドゥアール・ナニーは、フランスの著名なコントラバス奏者・作曲家・教育者で、20世紀前半に大きな影響を与えました。