♪詳細情報♪
台湾の原住民の一つである阿美族の3つの民謡を元に作曲。1楽章は「道別歌」をレチターヴォ風に、2楽章は「情歌」を変奏曲に、3楽章は「豊年祭送霊歌」を用いています。
日本のプロ奏者も多数参加する「済州(チェジュ)国際金管コンクール」(韓国開催)の2013年 金管五重奏部門の課題曲に抜擢されました。
日本のプロ奏者も多数参加する「済州(チェジュ)国際金管コンクール」(韓国開催)の2013年 金管五重奏部門の課題曲に抜擢されました。
楽器編成
1st Trumpet in C (or B♭)
2nd Trumpet in C (or B♭)
Horn in F
Trombone
Tuba
2nd Trumpet in C (or B♭)
Horn in F
Trombone
Tuba
♪楽曲解説♪
吹奏楽曲「台湾狂詩曲(Rapsodia Formosa)」を作曲し、1992年のAPBDA(アジア・パシフィック吹奏楽大会)に招かれたのが、ぼくと台湾との縁の始まりだった。その時に、台湾を代表するトランペット奏者・葉 樹涵(イェ・シューハン)さんと知り合った。そして、葉さんからは金管5重奏曲を依頼され、台湾の原住民の1つである阿美族のメロディによる3楽章からなるこの曲を、1995年暮れに完成させた。
その後、葉さんの金管五重奏団によってCD化もされたが、長いことそのままになっていたところ、このたび出版することとなり、それにあわせて改訂することとした。より効果的な演奏をしやすくなったと思われる。
台湾に数多い原住民のうち最も人数の多い阿美族(アミ族(Amei)あるいはアミス族(Amis))は、台湾東部の花蓮県、台東権、屏東県の広範囲に及ぶ。その中から、第1楽章では台東県の「道別歌」を用い、レチタティーヴォふうの音楽に作った。第2楽章も台東県の「情歌」を用い、変奏曲にした。第3楽章は花蓮県の「豊年祭送霊歌」。楽章ごとのタイトルとしては、もともと「Farewell」「Love Song」「Festival」と名付けていたが、今回の改訂で外した。
なお、この作品は、台湾の音楽の教科書にも紹介されているが、中国語のタイトルが「臺灣民謠幻想曲」となっている。もともと「Taiwanese Fantasy」と名付けたことによる中国語訳であろうが、この曲の中国語名を「阿美民歌幻想曲」とすることを、このたび葉さんと確認した。