渚に打ち寄せる波のように調性と無調の間を移ろう楽想と、絶え間ない変拍子で「夏」を表現。
楽曲詳細情報
- 作曲
- 鹿野草平(Souhei Kano)
- 演奏時間
- 約8:15
- グレード
- 4
- 編成
- フレキシブル4パート+打楽器(opt.)
- 販売形態
- 販売楽譜(スコア+パート譜)
- Part 1
- Piccolo
- Flute
- Oboe
- Violin
- Clarinet in E♭
- Alto Saxophone in E♭
- Clarinet in B♭
- Soprano Saxophone in B♭
- Trumpet in B♭
- Part 2
- Clarinet in B♭
- Trumpet in B♭
- Alto Saxophone in E♭
- Horn in F
- Violin
- Part 3
- Clarinet in B♭
- Tenor Saxophone in B♭
- Horn in F
- Viola
- Bassoon
- Trombone
- Euphonium
- Violoncello
- Part 4
- Bass Clarinet in B♭
- Baritone Saxophone in E♭
- Bassoon
- Bass Trombone
- Euphonium
- Tuba
- Violoncello
- Contrabass
- Timpani (opt.)
- 1st Percussion(opt.)
- Snare Drum
- Hi-hat Cymbal
- Surfdrum
- 2nd Percussion(opt.)
- Vibraphone
- Bass Drum
- 3 Toms
- Suspended Cymbal
楽器編成
楽曲解説
今作はブレーン株式会社の委嘱により2017年春から初夏にかけて制作されました。
私が長年追い求める理想としての「夏」への希求が全面に出された作品となりました。
2017年初頭に作曲された「《スノー・ウィンド》サックス4重奏のための」の姉妹作の位置づけで、変拍子を多用し、調性と無調を取り混ぜたスリリングな楽想が特徴です。
全体は、調性的で輝かしいアレグロのA部分
無調を中心として、変拍子によって拡縮されたアレグロ・オスティナートのB部分
転調を含み、後半には「潮騒」の音と共に低音パートのソロが演奏されるアダージョのC部分
による、序奏+ABCBA+コーダの構成で、変則的な三部形式とも言うことができます。
楽しい夏、今までになかった夏、冒険溢れる夏を表現してみてください。
初演でもあるレコーディングでは金管四重奏と打楽器の編成で演奏されていますが、
四声のフレキシブルアンサンブルとして、絃楽器を含め様々な編成に対応しています。
打楽器はオプションです。人数が少ない場合は1st Perc.を優先して演奏しましょう。
名手がいる場合はできるだけ1stと2ndの楽器を同時に演奏するよう工夫をしてみてください。
多人数で演奏する場合、必要最低限の楽器の休みの指示は記載されていますが、
部分部分のダイナミクスや楽想に応じて、適宜休ませる楽器を設定してください。
本作が多くの人の手によって演奏されることを楽しみにしています。
(鹿野草平)