♪詳細情報♪
演奏時間:14分00秒 (約)
グレード:4
楽曲構成:全5曲
Ⅰ. 前奏曲 (1:45) Ⅱ. ザシキワラシ (1:50) Ⅲ. オシラサマ (5:00)
Ⅳ. 山姥(やまんば)(3:35) Ⅴ. 河童(かっぱ)(3:20)
主なソロパート: Fl. / Ob. / B♭Cl. / Hrn.
Trp.最高音:1st:High B♭ / 2nd:F / 3rd:E
編成:吹奏楽
販売形態:販売譜(スコア+パート譜)
▼楽器編成▼
Flute 1 & 2
Oboe
Bassoon
E♭Clarinet
B♭Clarinet 1 , 2 & 3
Bass Clarinet
Soprano Saxophone (Ⅳ.のみ)
Alto Saxophone 1 & 2
Tenor Saxophone
Baritone Saxophone
Trumpet 1 , 2 & 3
Horn 1 , 2 , 3 & 4
Trombone 1 & 2
Bass Trombone
Euphonium
Tuba (div.)
String Bass
Harp (or Piano)
(Ⅲ.のみ)
(doub. Samba Whistle)
Percussion ※6 players~
4 Tom-toms
Crash Cymbals
Suspended Cymbal
Splash Cymbal
Tam-tam
Triangle / Tambourine
Wood Blocks
Wind Chime / Sleigh Bells
Bongos / Maracas
Claves / Vibra Slap
Agogos / Guiro
Ratchet / Whip
Glockenspiel
Xylophone
Vibraphone
Marimba
Tubllar Bells
♪楽曲解説♪
この作品は岩手県吹奏楽連盟の創立50周年を記念して、2012年11月から2013年1月にかけて作曲された。依頼の際の希望や条件は次の通りであった。
1:岩手を特に意識せずともよい。ご当地ソングではなく広く全国に親しまれるような曲であること。2:コンクール自由曲に取り上げられるような曲であること。3:卒業式の入退場に使える曲であること。4:歌があること。美しいメロディーを持つ曲であること。5:行進曲であること。6:愛される曲であること。
難しい条件である。1つでもクリアできていればよいのだが。
作曲にあたっては柳田國男の『遠野物語』を曲の拠り所にし、ここからイメージに合った4つの話を選び、話の筋に寄り添いつつ曲を書きすすめた。そして「前奏曲」を加え、全5楽章から成る組曲とした。
I.「前奏曲」これからいったいどんなお話がはじまるのだろう。わくわくする、そんな気分を表したオープニング曲。
II.「ザシキワラシ」幸運と富をもたらす精霊。夜中にあらわれて悪戯をするがそれは他愛のないもの。ちょこまかと動く。せわしく動く。ダンスする。悪戯をする。隠れる。また現われる。そして隠れる。悪戯好きなザシキワラシの愛らしい動きを音楽で表現した。
III.「オシラサマ」馬と娘は愛し合っていた。父はそれを許さなかった。憎き馬を殺した。愛する馬に泣いてすがる美しい娘。やがて娘と馬は天に昇っていく。ゆっくり、ゆっくりと。幸せな日々を思い出しながら。2人が昇天していく様を音楽で描写した。
IV.「山姥」逃げる、逃げる、追いかける、追いかける。逃げる、追いかける。娘は隠れる。探す山姥。追ってくる、追ってくる、どこまでも追ってくる。追ってくる、追ってくる、とうとう追い詰められる。が…。遁走の様子をシリアスにそしてコミカルに描いた。
V.「河童」遠くを見つめている。その小さく華奢な後ろ姿がやけにりりしい。何を見ている?山の彼方を見ている。あこがれを見ている。希望を見ている。幸せを見ている。何度でも立ち上がり,夢と希望とを胸に抱く河童へのオマージュ、行進曲、応援歌。
「おきなさび飛ばず鳴かざるをちかたの森のふくろう笑ふらんかも」(『遠野物語』序文より)多くの方々に、この曲に親しみを持っていただけることを願いつつ。
(2013.3.31 田嶋 勉)
岩手県吹奏楽連盟より、東京音楽大学シンフォニック・ ウィンド・アンサンブルによる初演(2013年5月3日)の演奏音源が公開されました。 | ||
提供:岩手県吹奏楽連盟 演奏:東京音楽大学シンフォニック・ ウィンド・アンサンブル |